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仕事選びの4要素

仕事選びの4要素

それは、アメリカで、ある人のオフィスに行ったときのこと。
待ち時間があったので、オフィスの中をキョロキョロ見回していました。

綺麗に整理整頓されたオフィスでした。

机の上には、この方のオフィスを訪ねてくる人たちに振る舞う個別包装のチョコレートがたくさん入った
ガラス製の蓋つきケースが置かれていました。
飾りでも、申しわけ程度でもない、実に太っ腹アメリカを彷彿させるサイズ。

壁にはコルクの掲示板がありました。
そこに無造作に押しピンひとつで留められている、あるシンプルなダイアグラム(図)が目に入りました。

Picture
のちに、その人に尋ねると、それは、マーケティングのキャンペーンで使われたものでした。

非常にシンプルで、レターサイズ(日本のA4サイズ相当)のコピー用紙に白黒で印刷されたもの。

なぜか、それに私の心は釘付けになったのです。

それで、さらに詳しく調べていきました。

それこそが、これから述べていく「生きいくための目的を構成する4要素」です。
英語圏では、 Diagram of Purpose(目的のダイアグラム)、Purpose Venn Diagramと呼ばれています。

日本語では「生き甲斐の4要素」と呼ばれています。
生きていくことと仕事をしていくことは切り離せません。
ですので、私は、これを「仕事選びの基本4要素」と呼びます。

つまり、生きていくための目的を構成する4要素 = 生き甲斐の4要素 = 仕事選びの基本4要素 です。

その基本4要素とは、


1)好きなこと

2)得意なこと

3)報酬を得られること

4)世の中で求められていること

以上の4つが「仕事選びの基本的4要素(生き甲斐の4要素)」
です。


仕事を選ぶときですが、実は、私たちはこの4要素を無意識ながらも意思決定に使っています。

好きなことだから選ぶ、

得意としているから選ぶ、

報酬が高いから選ぶ、

世の中で求められているから(つまり、将来性がありそうだから)選ぶ。


就職はしたけれども、何かしっくりこない、やり甲斐を感じない、将来が不安等。
自己実現とはかけ離れた状況に置かれる場合があります。

そういうとき、この4要素を重なり合わせることによって、自分の心情や、置かれている現在の状況を分析しやすくなります。


英語では一般的に「仕事」を表現する単語として、プロフェッション(Profession)と表現したり、ボケーション(Vocation:職業)と呼ぶときもあります。そして、生き甲斐は、ミッションやパッションであったりします。

これから述べていく4要素が絡み合って、プロフェッションとなったり、天職となったり、キャリアとなったりします。

では、まず、基本4要素(好きなこと、得意なこと、報酬を得られること、世の中で求められていること)のうち、2つずつの要素を組み合わせて考えてみます。

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「夢中になれること」
好きなこと X 得意なこと = 夢中になれること(パッション)
好きなことで、しかもそれが得意な場合です。
報酬を得られるかどうかに関わらず、情熱を持てることです。
​

たとえば、歌を歌うことが好きで、上手な人たちはたくさんいらっしゃいます。

しかし、それで生計を立てていない、立てるつもりがない、あるいは生計を立てるには不十分ですが、それに対して情熱を持っている場合です。
​

英語が好きで得意な人が、無償のボランティアで観光客ガイドや通訳をする場合もパッションがあるからこそ出来るのです。

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「プロフェッション」
得意なこと X  報酬を得られること = プロフェッション
得意なことで、それに対して報酬を得られる場合、それはプロフェッションと呼ばれます。
つまり、その道のプロです。

画家が生徒さんに絵の描き方を教えたり、自分の作品を販売したり、
その対価として報酬を得られる場合です。
​

洋服を作るのが得意な人が仕立ての注文を受けて、洋服を作ってあげる場合もこのタイプです。

規模の大小や分野を問わず、得意なことに対して代金を支払ってくれるお客さまがいる場合は、プロフェッションです。

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「職業:Vocation」
報酬を得られること X  世の中で求められていること = 職業(ボケーション)
まず、英語で言うボケーション(Vocation)から説明します。

Vocational School(ボケーショナルスクール)とは、職業訓練学校や職業専門学校です。
好きとか嫌いとかの感情は入っていませんし、得意であるかどうかも考慮されていません。

時代の変化に伴って、世の中で求められるスキルや職業は変わっていきます。

たとえば、これからの時代に求められる職業をキーワードとして探している場合は、将来性のありそうな職業を探していることになります。
​
中長期的にみて、時代の変化とともに職業のニーズ、厳密には、求められるスキルが変化します。


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「ミッション」
世の中で求められていること X  好きなこと = ミッション(Mission)
ミッションを英和辞典で調べてみると、伝道団、布教団、使節団となっています。

英英辞典で調べると、
1)ミッションとは人に与える大切な任務で、特に他国へ派遣する場合のタスク。
2)ミッションとは、オフィシャル(公務上、職務上)な任務を科せられ海外へ派遣されるグループのこと。

一番身近なのは教会から派遣される宣教師です。
たとえば、某米国の教会では、大学生を宣教師として1年間海外に送り出しています。
​

所属する宗派の教えを信じているからこそ好きなのでしょうし、世の中には心の救いを求めている人がいるとの信念があるからこそのミッションです。

パッション、プロフェッション、職業、ミッションの4つのうち、パッションとミッションだけでは生きていくための糧を得られるとは限りません。
歴史に名を残した有名な画家や音楽家、ボランティア活動で後進国や弱者を助けている人たちなどが、その代表例です。


ところで、2要素の組み合わせとして、あと2つ欠けていますね。

好きなこと X  報酬を得られること

得意なこと X  世の中で求められていること

はたして、この組み合わせは成り立つのでしょうか。

実は、この2つは、似ているようで似ていない両極端に位置します。

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成り立ちません!
好きなこと X  報酬を得られること = ダメ!
実はこれは成り立ちません!

知人にメイクの好きなカンボジア出身の女性がいました。
知り合いを中心に自称メイクアップアーティストと宣伝していました。
とても性格のいい人で、私も彼女の売り込みに根負けして一度だけ客になりました。

ところが、スキルはメイク好きと言う領域の範囲内。
こちらが客としてプロに求めるスキルやマナーに欠けていました。

しかし、知人ですので、彼女が請求するアメリカのプロの平均的サービス料を支払いました。
彼女のビジネスをサポートするつもりで客になりましたが、残念ながら口コミで客を増やせないレベルでした。

要するに好きなだけでは報酬を得られることには繋がらないのです。

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世間が放っておきません。金の卵です!
​大切にしてください。
得意なこと X  世の中で求められていること = ◎
ミュージシャンであるビリージョエル(2018年8月8日ブログ)を例にあげます。

彼は、子供の頃、クラシックピアノを教わっていました。
(父親がクラシックコンサートのピアニストでした。)
かなり上手だったそうですが、コンサートのピアニストになりたいと思ったことはなく、自分の音楽を作りたかったのです。

そういう思いの彼に転期が訪れます。
14~15歳の頃に数人でロックバンドを作りました。
ギタリスト数人とキーボードがビリージョエルで構成されるバンドです。
ある日、教会のダンスパーティーで演奏しないかと声がかかりました。

初めてのコンサートは大盛況に終わりました。
そして、パーティーが終わった後、思ってもいなかったことにメンバーひとりずつに$15が手渡されました。

これが、10代のビリージョエルがミュージシャンとして得た初めての報酬だったのです。
​そして、今のビリージョエルを作り上げる道へとなったのです。
つまり、「得意なこと X  世の中で求められていること」には報酬が伴ってくるのです。

​もしも、そのような有望な人たちをタダ働きさせて濫用しようものならば、遅かれ早かれ逃げていかれるか、他から引き抜かれてしまいます。

以上で、2要素の組み合わせが終わりました。

では、これから天職やキャリアと話を進めていきますが、それには「仕事の4要素(生き甲斐の4要素)」のうち、3要素が必要になります。


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「天職」
好きなこと  X  得意なこと  X  世の中で求められていること = 天職(Calling)
たとえば、医療が好きで、手先が器用で人助けをしたく、しかも、引っぱりだこの手術医。
これぞ天職です!

Calling(コーリング)。
​まさしく、天から授けられた使命です。


「好きなこと」が欠けていたら、それはプロフェッションです。
​天職ではありません。

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「キャリア」
好きなこと  X  得意なこと  X  報酬を得られること = キャリア
キャリアには「世の中で求められていること」の要素が入っていません。

つまり、世の中に求められているかどうかに関係なく、キャリアはキャリア。
​

たとえば、退職された方々。
立派なキャリアを築いてこられたはずです。


もしもそれが、今の世の中では求められていないスキルであっても
その方が築いてこられた経歴は立派なキャリアです。


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「動機」
得意なこと  X  報酬を得られること  X  世の中で求められていること=動機(Cause)
Causeと聞けば、一番に思い浮かぶのは人助け。
人助けをしたい動機があるからこそできること。

たとえば、看護士や介護士。大変な仕事です。
医療の現場では心身ともに消耗し切った人たちが大勢いらっしゃいます。
オムツを替えたり、虫の居所が悪い患者さんに言葉の虐待を受けたりすることもあります。
その上、人手不足だったりします。
​

決して「好きなこと」ではないかもしれません。
根本は人を助けたいと思う​動機によって支えられています。

あるいは、これから「世の中で求められるスキル」を習得するために学校に通ったり、オンラインで学んだりして、求められる人材になります。
そこにも立派な動機があります。
​得意であれば、決して好きでなくても成り立ちます。


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「ポテンシャル」
報酬を得られること  X  世の中で求められていること  X  好きなこと =
​潜在性(ポテンシャル)
ここでは「得意なこと」が欠けています。

「ポテンシャル」と呼ばれるように、これから「得意なこと」になっていく可能性を秘めているのです。

根気よく努力を惜しまず継続することによって、「得意」になり、生き甲斐へと成長していく潜在性があります。


​

そして、最後に4要素すべてを掛け合わせた究極の組み合わせです。

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「生き甲斐」
自己実現可能!
好きなこと  X  得意なこと  X  報酬を得られること  X  世の中で求められていること=人生の目的(生き甲斐)

​これぞ自己実現可能な究極です!
​

この4要素を充足したときに到達できる「人生の目的」、「生き甲斐」です。

自己実現だとか、生き甲斐と言われたも漠然としています。

しかし、このように図にすると、そこへ到達できる道しるべのように感じませんか。

このダイアグラムのどこに位置しているから良い悪いという解釈ではありません。
​

年齢や世の中の変化に伴い、私たちは、このダイアグラム内のポジションは変わっていきます。
最初から、好きなことで、得意であり、報酬を得られ、しかも世の中で求められていることにいきなり着地できる人は稀有でしょう。

順調に着々と進むことがあれば、ずいぶんな遠回りをすることもあるでしょう。
でも、これだけは言えます。
今やっていることが無駄になることはありません。
できることならば、しなくても済むような遠回りはしたくありません。
しかし、その遠回りには、人生において避けてはならない大切な意味があるはずです。


これからどのような職業やスキルが世の中で求められるかを考えるのは大切なことです。
しかしながら、「世の中で求められること」は、同じ国内であっても地域によって、国が変われば当然、違いがあります。

そして、時代とともに変化するものでもあります。

学生時代、数学の先生に言われました。
わからなくなったら基本に戻って考え直しなさい、と。

迷ったときには、「生き甲斐/仕事選び」の4要素を見直してみるのもひとつの手ではないでしょうか。


このウェブサイトを自己実現へのツールとしてご利用いただけましたら何よりです。

​ありがとうございます。

では、最後に「仕事選びの4要素」をまとめた画像です。


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