インドのお手伝いさん(メイド)
ムンバイのような大都市でも、インドは大家族が多く、 昼間は専業主婦たちで賑わっています。
彼女たちが外出するときは、いつも、たくさんの鍵をじゃらじゃらつけたキーホルダーを
身につけ、ゆるりゆるりと街中を歩いたり、至るところで井戸端会議に花を咲かせています。
住み込みや通いの使用人を雇っている場合が多いので、冷蔵庫から食器棚に至るまで
あらゆる所に鍵をかけているのでキーホルダーが巨大化するわけです。
そこまでしなくても、と、当初は驚きましたが、理由を聞いてなるほどと、納得しました。
鍵をかけておかないと、使用人の心が「盗んでもいいかなあ」と揺り動いてしまう
ことになり、それは、雇い主として罪を作ることになる、という見解からでした。
通常、お手伝いさんは、スラム街に住んでいる人が多いのですが、
どの家庭にもカラーテレビがあり、CNNやBCCニュースが流れています。
奥さんが仕事をしている家庭が、新しいテレビに買い替える際に、古いテレビを
譲り受けているからです。
貧富の差は大きいですが、身分制度も関係しているのでしょう、
それなりのバランスがとれている社会構造になっているように思えます。
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