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​インド関連メールマガジン過去ログ

パンチャタントラ五編の書

​インド赴任前に知っておくと便利な実体験情報

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最終号(第10号): 数字で見るインドとぼやき

■目次■

(1)数字で見るインド

(2)騒音とゴミと牛

(3)サンドウィッチ クラッシュと火事

(4)今後のインド

■編集後記

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このシリーズの最終号にあたって、未だ伝えたいことが
たくさん残っているような気がしました。
そこで、今回は、数字を交えた細切れ情報や
ぼやきを書いていくことにしました。
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(1)数字で見るインド


* 4人に1人=ムンバイのプライマリースクールの
児童・生徒の内、28%は睡眠時間が8時間に至っていません。 

5~6時間の生徒もいれば、中には4時間未満の児童・生徒もいます。

その理由は、家族全員が揃って遅い時間の夕食をとることに加え、
住宅が狭い場合には家族が夜遅くまでテレビを見たり、
話し声や、時には大声を張り上げての夫婦喧嘩等の雑音の中、
睡眠を妨害されているからです。

その上、家庭によっては(アンケート調査対象には色々な階級の
子供たちが含まれています)、早朝の水汲み作業を子供たちに
課しているので早起きを強いられています。

 (* 注:一般的にムンバイの中産階級以上の家庭には水道設備が
整っていますし、断水は皆無と言っていいほどです。) 


* 382万人~458万人=2002年におけるインドのHIV感染者数(大人のみ)。

前年比、60万人増加。はっきりした数字が掴めないようです。

数字だけから見ると確かに非常に大きな数字ですが、
総人口の割合から見ると、0.8%(2001年度)。

尚、世界ランキングでは、インドは60位、日本は143位(0.1%)。
(注:ランキングは国によりデータの提供年度数が異なります。
2001年~2003年のいずれかの年のデータ比較。
日本は2003年度のデータ。)


* 1800万人= インド政府によると1800万の子供たちが
学校に通わずに仕事をしているそうです。
しかし、その分野の活動家に言わせると政府発表の数字を
大きく上回る5500万人という数字になっています。


* 3億6100万人=1951年当時の人口。2000年には、約3倍の10億人突破。 


* 28%=総人口に占める都市人口の割合。1965年は、約19%。


* 2.5%=1981年の人口増加率。
1921年から増加の一途を辿ってきましたが、
この年をピークに、2000年は1.8%にまで減少してきました。

しかし、2025年までには、全世界の先進諸国全体の
人口を上回る勢いです。


* 男性20歳、女性13歳=1951年以前の結婚平均年齢。
1991年には、男性24歳、女性19歳。


* 24.4歳=インドの平均年齢(2004年予測)。


* インドの米の生産量(2004年予測)=1億3600万トン。
世界の生産量計は6億1320万トン。
(世界の総生産量の内、開発途上国の生産量は5億8790万トン。)
インドの生産量は世界の2割超を占め、中国に次いで世界第2位。


* 小麦粉=世界4位


* 果物生産=世界1位


* 野菜=世界2位


* 食品加工業=世界シェアの1%未満


* チタニウム埋蔵量=世界シェアの約37%(世界1位)。


* インドのミリオネイヤー人口(年収100万ルピー以上)=70,212人(全国)
ムンバイ(18,939人)、バンガロール(13,130人)、デリー(12,450人)、
コルカッタ(3,492人)、プネ(4,198人)、チェンナイ(2,716人)、
ハイドラバード(3,835人)、ジャイプール(531人)、他。
勿論、この数字には海外在住の人たちは含まれていません。


* 23億ドル=2003年度のインドにおけるオフショアビジネスによる収入。 
全世界のオフショアビジネス市場シェアの80%余りを占めます。



(2)騒音とゴミと牛


プライマリースクールの子供たちの睡眠不足の数字で思い出しましたが、
私もマンションの向かいの部屋の夫婦喧嘩には悩まされました。

せめて玄関のドアを閉めてもらえたら助かりますが、
世間体を気にしないカップルのようでした。

時折、グラスを床に投げつける音まで響いてきました。
床が大理石なので、まるで映画の1シーンのように
何ともすばらしいグラスの割れる音が罵声の中に響きわたります。

隣近所ですら安眠を妨害されるのですから、そういう親を持った子供たちは
さぞかし大変なことであろうかと同情します。


ヒンズー寺院を訪ねたある日、大衆の面前で、人目を気にせずに大声で
喧嘩をしている若い夫婦が、そこにもいました。

その寺院では、お参り後、参拝客にお供えのバナナなどを
分け与えてくれます。

その場でいただくのですが、寺院内にはゴミ箱がなく、皮を何処に捨てれば
良いのやら考えていると、外に投げ捨てなさい、と言われました。

「???えっ、外に投げ捨てるのですか?」と訊ねなおすと
「そうです。屋内でなければ大丈夫ですから」と、いとも当然の
ような返答です。

しかし、言われたように捨てきれずに躊躇していたら、
バナナの皮を取り上げられ代わりに投げ捨ててくれました。

2つの驚きに出会った寺院でした。


ゴミの投げ捨てで一番迷惑を被っているのは路上で生活している牛かも知れません。

過去に、死亡した牛を解体したら数10キロのビニール袋が体内から発見されました。

それに対して「神聖な生き物とされ路上で生活しているインドの牛よりも
家畜として飼われている海外の牛の方が幸せだ」と発言した科学者が
大反感をかった事がありました。

そういう路上生活をしているインドの牛たちにとっての朗報は、
インド人化学者が開発した数日で生分解を始めると言う
糖分配合のプラスチックではないでしょうか。

実用化が待ち遠しいのは牛だけではない事でしょう。

都会のゴミの内、体積にして5分の1は、ポリエチレン、ポリスチレン、
ポリプロピレン等のプラスチック系と言いますから。


しかし、路上生活をしている牛が店先から野菜や果物を失敬し、
店の人に見つかり、酷く打たれている光景を
目にしたことが何度もあります。

反感を買った科学者の発言に同意したくなります。
​
​
(3)サンドウィッチ クラッシュと火事


ムンバイは海岸沿いで土地が狭い上、インド最大の商業都市ときているので
人口は日々増え続けています。

その為、住宅は殆どがマンション、アパート等の集合住宅形態です。

インド屈指の開発業者であるヒラナンダニ氏の物件のように、
新しく開発される地域は、先進諸国と比べても引けを取らない
充実振りです。


そういう状況下、中古マンションを購入した後に、
自分の占有部分の内壁を撤去し部屋を広くするリフォームが横行していました。

壁を取り除かれた結果、補強が弱くなり、天井が垂直に落下し、
建物が崩壊してしまうサンドウィッチ クラッシュが多発していました。

「自分の占有部分だから好きにして良いでしょう?」という考え方でした。


築年数の経った建物でも、外見とは裏腹に、
中は立派なマンションがたくさんありますが、
住宅選びには要注意です。


外壁を伝って高層ビルに侵入する人はいないと思うのですが、
鉄格子のついた窓をよく目にします。

あるいは、幼い子供が窓から落ちないようにしている
防護柵が目的かも知れません。

そういうマンションの部屋の窓から子供たちが
手を外に伸ばして花火で遊ぶ光景を時折見かけます。


しかし、ムンバイ滞在中に火事や消防署や
消防車を見たことは一度もありません。

床材をはじめ建物の構造自体が難燃性の資材施工ですから
火事の発生件数が非常に少ないのではないかと思われます。

実際、生まれて初めて海外渡航する若いインド人エンジニアが
訪日した際に、住環境の相違が原因と思われる苦情が
時折発生していました。

日本のアパートの床は木材等、可燃性の資材で出来ていますが、
タバコの火を床に直接押し付けて消したり、メイドを雇えない(=自分で
掃除もできない)生活で掃溜め化した室内に関する苦情です。

今では、日本の生活習慣等、情報が豊富になったことでしょうから
当初のようなトラブルはないと信じます。


(4)今後のインド


今では、アメリカの銀行の小切手帳の印刷も
インドに外注されている程です。

オフショアビジネスのインドでの雇用者数は、
24万5000人に膨れ上がり、5年前の6倍に及んでいます。

現在、世界市場の8割強を占めるインドのオフショアビジネスも
2007年には55%まで縮小すると、ある筋では読んでいます。


例えば、コールセンターや事務処理を行う比較的高度な技術を要しない
業務には、ライバル諸国が台頭してきています。

フィリピン、チェコ、ポーランド、南アフリカ等は一例ですが、
英語を話す新卒者達が大勢いる国々が世界シェアの45%を占めるであろうと
予測されています。

しかし、IT分野に関して言えば、インドの技術と競合し、
先進諸国のIT業務を請け負うレベルに到達するのは
程遠いと言われています。


これからインドが国をあげて、どういう戦略で進み、国際社会の中で
どのような地位を築いていくのか検討がつきませんが、
楽しみです。


限りなく貧しい層がいるかと思えば、桁外れの富裕層がいる世の中で
少しでも上を目指そうとする数え切れない一般庶民層。

きっと何かが、そこから湧き出ると信じ、これからのインドの
動きに注目していきたいと思います。

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■編集後記■


日本に帰って来てよく受ける質問は「インドは好きですか?」、
「インドに行ってから人生観はかわりましたか?」でした。

それをきっかけに「皆がそんなに知りたいのならば、少しでも
記憶に残っている間に何か記録に残そう」と思って始めたのが
このメルマガでした。


インドでお世話になった人たち、出会った人たち、
素晴らしい経験がたくさんできました。

中でも特に、日々の生活で何気なく接していた近所の人たち、
お店の人たちのことをとても懐かしく思い出します。
そういう人たちにインド勤務中は一番助けられました。


近所の小学生たちが、「しばらく会っていないけど元気?」と言って
挨拶に来たり、通勤の時にすれ違うスクールバスの中から皆が
手を振りながら大声で挨拶をしてきたのがつい最近の事のように
思えます。


マラリアで病床に臥している時には、次から次に近所の人が
心配して訪ねてきてくれ、つい弱気になりそうな時に
大勢の人から手を差し伸べられ助けられてきました。


マハトラ・ガンジーさんが無血で戦い取った世界最大の
民主主義国家はいつまでも平和な国であり続けて欲しいものです。


こういうメルマガを発行したこと自体が、
私はインドが好きな証拠なのだと思います。


* インド滞在時に大変お世話になったディーパ クリシュナさんに
このニューズレターを捧げます。
安らかにお眠りください。

東京大学でコンピューターサイエンス博士課程を修了なさった才色兼備の
将来が有望な方でした。
日本へ帰国後、しばらくして届いた訃報。
インド国内で人道支援活動中にウィルスに感染し、若くしてご逝去なさいました。

ネパールに一緒に遊びに行く約束が果たせなかったことが心残りです。

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参考資料:
- ミッドデイ
- The Japan Times
- FAO Food Outlook
- 2000 World population data sheet - USA
- CIA 2000 World fact book
- Medindia.net
- Annie Appleseed Project
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