インド関連メールマガジン過去ログ
インド赴任前に知っておくと便利な実体験情報
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第6号 - インドで見た珍しい職業(その1)
■目次■
(1)ランチの運び屋
(2)電車の中の物売り
■編集後記■
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■(1)ランチの運び屋
「ランチの運び屋」と言えば、日本ではランチをオフィスまで配達してくれる
仕出屋さんや飲食店を想像しますね。
ところが、インドでは自分の家庭の手作り弁当を会社まで配達する
運び屋さんがいます。
以前のメールマガジンに記載したように、ムンバイは通勤時間が1時間という
人たちが大勢います。
1時間以上も珍しくありません。
その上、交通渋滞を考慮するとどうしても出勤時刻が早くなります。
家族が出勤した後に、家庭に残っている家族(一般的には専業主婦の
奥さん)が弁当を拵えて昼食時間に間に合うようにランチの運び屋さんに
配達のみを依頼するシステムです。
ランチの運び屋さんが各家庭の弁当を、各会社のセキュリティの所に届けます。
時間になれば、各自が自分のランチをそこまで受け取りに行きます。
似たようなランチケースが多いので、各自が認識できるように、
何らかの目印がついています。
このような手作りランチはかなり豪華版で、数種類のカレーとサブジ(野菜料理)と
チャパティ(発酵させていない薄いパン)がたくさん入っていて、
同僚達とお互いの家庭の味を分け合って味わいあいます。
なお、日本やアメリカのインド料理のレストランではナンが主流ですが、
ナンを食する人はいませんでした。
薄いチャパティばかりです。
インド人に尋ねたら「フン、あんなもの。不健康で食えたものじゃない」という感じでした。
(* このようにして色々な食材や料理を知ることができました。
大豆でできた高野豆腐とそっくりの食べ物がある事を知ったのも
同僚のランチからでした。)
第6号 - インドで見た珍しい職業(その1)
■目次■
(1)ランチの運び屋
(2)電車の中の物売り
■編集後記■
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■(1)ランチの運び屋
「ランチの運び屋」と言えば、日本ではランチをオフィスまで配達してくれる
仕出屋さんや飲食店を想像しますね。
ところが、インドでは自分の家庭の手作り弁当を会社まで配達する
運び屋さんがいます。
以前のメールマガジンに記載したように、ムンバイは通勤時間が1時間という
人たちが大勢います。
1時間以上も珍しくありません。
その上、交通渋滞を考慮するとどうしても出勤時刻が早くなります。
家族が出勤した後に、家庭に残っている家族(一般的には専業主婦の
奥さん)が弁当を拵えて昼食時間に間に合うようにランチの運び屋さんに
配達のみを依頼するシステムです。
ランチの運び屋さんが各家庭の弁当を、各会社のセキュリティの所に届けます。
時間になれば、各自が自分のランチをそこまで受け取りに行きます。
似たようなランチケースが多いので、各自が認識できるように、
何らかの目印がついています。
このような手作りランチはかなり豪華版で、数種類のカレーとサブジ(野菜料理)と
チャパティ(発酵させていない薄いパン)がたくさん入っていて、
同僚達とお互いの家庭の味を分け合って味わいあいます。
なお、日本やアメリカのインド料理のレストランではナンが主流ですが、
ナンを食する人はいませんでした。
薄いチャパティばかりです。
インド人に尋ねたら「フン、あんなもの。不健康で食えたものじゃない」という感じでした。
(* このようにして色々な食材や料理を知ることができました。
大豆でできた高野豆腐とそっくりの食べ物がある事を知ったのも
同僚のランチからでした。)
■(2)電車の中の物売り
鉄道網が整っているので電車で通勤する人たちも大勢います。
出入り口にドアはなく、停車駅によっては、電車が完全に停車せずに
スピードを落とした瞬間にすばやく乗降車しなければなりません。
窓にもガラスなど外部との仕切りはついておらず、
鉄格子があるだけです。
車両は男女に分かれています。
朝の満員電車は別として、電車には、
各駅で停車する度に物売りが乗降車します。
ドアが無いので簡単に乗り降りできます。
女性用車両で販売される商品は、野菜、日用品、子供用品、
衣類、女性用のアクセサリなどが中心です。
インドにも多少慣れた頃のある週末の日に、勇気を出して
電車に乗ったことがあります。
その車両で、目の前に座っていた女性が野菜を購入した後、
バッグからナイフとまな板代わりの厚紙を取り出して、
目の前で野菜を切り始めた光景を目にしました。
帰宅時間を無駄にせずに夕食の下ごしらえを
電車内で済ませるのです。
男性用車両には、日曜大工関係の工具、文具などが売られますが、
物売りの数は女性車両に比べると断然少なくなります。
女性であっても男性車両に乗車できますが(男性同伴の場合しか
男性車両を利用する女性はいません)、男性は女性車両には
乗車できません。
必然的に、女性車両内での物売りは女性か子供です。
また、ファーストクラスとセカンドクラスがあり、セカンドクラスは常に満員です。
夜遅い時間には女性は殆どがセカンドクラスを利用します。
ファーストクラスの利用者数が減少し、
不審者が進入してくる危険があるからです。
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■編集後記■
ムンバイのローカル電車にドアがないのは、発車後も飛び乗る人が多いから
なのか、それともドアがついていないから飛び乗る人が多いのかはわかりません。
車内の物売りの人たちも本来は乗車券を購入しなければならないらしい
ですが、車内で乗車券の有無を確認する駅員さんはいません。
物売りの人たちは、ひと駅だけですぐに降りて行き、また他の業者が乗車してきます。
各車両は内部でつながっていないので車内から
隣の車両に移ることができないからです。
そして、降りて行った物売りの人たちも他の列車や車両にまた飛び乗って行きます。
さて、このローカル電車には窓や扉がない上、線路沿いにはスラムが隣接しており、
犯罪も時々、耳にすることがあります。
当時、線路沿いから車内へ石を投げ込むいたずらが多発しており、
眼や顔を直撃され重傷を負った人たちがいました。
もしも、電車を利用しなければならない場合には、
窓際の席や出入り口の近くは避ける事をお勧めします。
ニューズレター過去ログ
鉄道網が整っているので電車で通勤する人たちも大勢います。
出入り口にドアはなく、停車駅によっては、電車が完全に停車せずに
スピードを落とした瞬間にすばやく乗降車しなければなりません。
窓にもガラスなど外部との仕切りはついておらず、
鉄格子があるだけです。
車両は男女に分かれています。
朝の満員電車は別として、電車には、
各駅で停車する度に物売りが乗降車します。
ドアが無いので簡単に乗り降りできます。
女性用車両で販売される商品は、野菜、日用品、子供用品、
衣類、女性用のアクセサリなどが中心です。
インドにも多少慣れた頃のある週末の日に、勇気を出して
電車に乗ったことがあります。
その車両で、目の前に座っていた女性が野菜を購入した後、
バッグからナイフとまな板代わりの厚紙を取り出して、
目の前で野菜を切り始めた光景を目にしました。
帰宅時間を無駄にせずに夕食の下ごしらえを
電車内で済ませるのです。
男性用車両には、日曜大工関係の工具、文具などが売られますが、
物売りの数は女性車両に比べると断然少なくなります。
女性であっても男性車両に乗車できますが(男性同伴の場合しか
男性車両を利用する女性はいません)、男性は女性車両には
乗車できません。
必然的に、女性車両内での物売りは女性か子供です。
また、ファーストクラスとセカンドクラスがあり、セカンドクラスは常に満員です。
夜遅い時間には女性は殆どがセカンドクラスを利用します。
ファーストクラスの利用者数が減少し、
不審者が進入してくる危険があるからです。
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■編集後記■
ムンバイのローカル電車にドアがないのは、発車後も飛び乗る人が多いから
なのか、それともドアがついていないから飛び乗る人が多いのかはわかりません。
車内の物売りの人たちも本来は乗車券を購入しなければならないらしい
ですが、車内で乗車券の有無を確認する駅員さんはいません。
物売りの人たちは、ひと駅だけですぐに降りて行き、また他の業者が乗車してきます。
各車両は内部でつながっていないので車内から
隣の車両に移ることができないからです。
そして、降りて行った物売りの人たちも他の列車や車両にまた飛び乗って行きます。
さて、このローカル電車には窓や扉がない上、線路沿いにはスラムが隣接しており、
犯罪も時々、耳にすることがあります。
当時、線路沿いから車内へ石を投げ込むいたずらが多発しており、
眼や顔を直撃され重傷を負った人たちがいました。
もしも、電車を利用しなければならない場合には、
窓際の席や出入り口の近くは避ける事をお勧めします。
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