インド関連メールマガジン過去ログ
インド赴任前に知っておくと便利な実体験情報
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第7号: インドで見た珍しい職業(その2)
■目次■
(1)付加価値を追求した野菜売り(女性)
(2)ゴミ拾い(女性)
(3)モーバイル サーチビューロ
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みなさま、こんにちは。
前回につづき、インドで見た珍しい職業(その2)です。
近年、イタリアから発生した「スローフード」運動が着目されていますが、
5000年の歴史を誇るインド伝承医学アーユルヴェーダの教えにおいても、
既にスローフードの概念が唱えられていました。
自分の生活圏数キロ以内で生産されたものを食する
地産地消の教えです。
その為か、今のインドにおいても果物、野菜、花など、
鮮度が驚く程長続きします。
例えば、日本ではバラの花はほんの1両日で頭をもたげてしまいますが、
インドのバラは1週間でもピンピンしています。
今の日本では、一年中旬も分からない程
色々な野菜や果物を入手することができるようになりました。
しかし、数キロ以内で生産されたもの云々と言っていたら
残念ながら何も食べられません。
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■(1)付加価値を追求した野菜売り
前回のメールマガジンに登場した列車内で
野菜を切り刻でいる女性がいるように、料理をする人にとっては、
下ごしらえは手間がかかり面倒で嫌だと思っている人は
結構多いのではないでしょうか。
最近では日本でもカット野菜がスーパーに所狭しと並んでいますが、
インドでは98年には出回っていました。
ヒラナンダニ地区にはトラック(4トン位)で採れたての
新鮮な野菜を売りに来る八百屋さんと、
ちょっとおしゃれなリヤカーの果物屋さんが毎日来ていました。
その他にもテナントとして入居している店舗がたくさんあります。
その中で、かなりニッチな市場に目をつけて登場した商売が
カット野菜売りでした。
新婚早々の話し好きな若い女性が軽トラックで
運転手と販売にくる業者です。
しかし、古参のどの業者と競合する事なく、
在庫はいつも直ぐに完売です。
正直なところ、ヒラナンダニ地区は、殆どの家庭が
メイドを雇っているので、「この商売はどうなるのだろう」と
個人的に内心危惧していましたが、余計な心配に終わりました。
都市部は忙しい人たちばかりのようです。
勿論、割高にはなりますが、洗うだけで直ぐに料理ができる
利便性にはかないません。
「明日はキャベツ切って来てよ」とお願いすれば入手困難な食材で
ない限り、要望に応えてもらえます。
地産地消のため、鮮度を保持するためのガス等を
充填する必要もなく、ナチュラルで新鮮です。
数時間で完売できる量しか揃えて来ない
数量限定販売です。
目の付け所がとてもいい!
■(2)ゴミ拾い
日本のようにゴミ出しに指定の曜日はなく、
燃えるものから燃えないものまで同じ袋/ゴミ箱に入れて出します。
(日本国内でも税収入の高い一部の地域では
分別の必要がないようですね。
今の時代は変わったかもしれませんが。)
毎朝、玄関先に置いていたら、ゴミ拾いの人たちが
一軒一軒まわって片付けてくれます。
それらをひとまとめにした後に、素手でゴミを分別していきます。
居住者の立場からするととても便利でありがたい存在です。
この職業の人たちは、マンションの管理組合から僅かな報酬を得ていますが、
現地の人に言わせると、金目の物を探して臨時収入にするため
いっそう、一生懸命に分別しているということです。
しかし、素手で処理をしているため、ガラス破片などで怪我をすることがあります。
また、この職業に就くのは階級が最下層の女性たちなので、衛生環境も
良くないところに住んでおり、怪我を治療することもなく、
ウィルス性感染症、病原菌媒体による疾病で健康を蝕まれている
場合が多いと聞きます。
----- 私見 ------
当初は何とも便利なゴミ処理のシステムだと感激していましたが、
毎朝、素手でゴミを処理している光景をみていたら
何ともいえない思いがこみ上げてくるようになりました。
ゴミ拾いが住宅地ならば未だしも、例えば港の場合には、
荷の積載/積卸の際に落ちる金属くずや食用穀類に留まらず、
肥料、農薬など身体に有害なものがある場合ですら、
素手で分別したり清掃したりします。
最下層であるがゆえに決して顧みられることのない、
最も弱者であるこの女性たちが
健康を害する危険と隣り合った職業に就業せざるを得ない
環境が現状です。
■(3)モーバイル サーチ ビューロ
ヘッドハンターやエグゼクティブ サーチのエージェントではありません。
携帯電話にも関係しません。
カースト制度があるからこそ繁盛する結婚関連ビジネスです。
次号(第8号 - インドの結婚事情)につづく。。。
ひく手数多の海外在住の高収入男性から、
果ては、貧困層の女性に至るまで、結婚事情も様々です。
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ニューズレター過去ログ
第7号: インドで見た珍しい職業(その2)
■目次■
(1)付加価値を追求した野菜売り(女性)
(2)ゴミ拾い(女性)
(3)モーバイル サーチビューロ
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みなさま、こんにちは。
前回につづき、インドで見た珍しい職業(その2)です。
近年、イタリアから発生した「スローフード」運動が着目されていますが、
5000年の歴史を誇るインド伝承医学アーユルヴェーダの教えにおいても、
既にスローフードの概念が唱えられていました。
自分の生活圏数キロ以内で生産されたものを食する
地産地消の教えです。
その為か、今のインドにおいても果物、野菜、花など、
鮮度が驚く程長続きします。
例えば、日本ではバラの花はほんの1両日で頭をもたげてしまいますが、
インドのバラは1週間でもピンピンしています。
今の日本では、一年中旬も分からない程
色々な野菜や果物を入手することができるようになりました。
しかし、数キロ以内で生産されたもの云々と言っていたら
残念ながら何も食べられません。
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■(1)付加価値を追求した野菜売り
前回のメールマガジンに登場した列車内で
野菜を切り刻でいる女性がいるように、料理をする人にとっては、
下ごしらえは手間がかかり面倒で嫌だと思っている人は
結構多いのではないでしょうか。
最近では日本でもカット野菜がスーパーに所狭しと並んでいますが、
インドでは98年には出回っていました。
ヒラナンダニ地区にはトラック(4トン位)で採れたての
新鮮な野菜を売りに来る八百屋さんと、
ちょっとおしゃれなリヤカーの果物屋さんが毎日来ていました。
その他にもテナントとして入居している店舗がたくさんあります。
その中で、かなりニッチな市場に目をつけて登場した商売が
カット野菜売りでした。
新婚早々の話し好きな若い女性が軽トラックで
運転手と販売にくる業者です。
しかし、古参のどの業者と競合する事なく、
在庫はいつも直ぐに完売です。
正直なところ、ヒラナンダニ地区は、殆どの家庭が
メイドを雇っているので、「この商売はどうなるのだろう」と
個人的に内心危惧していましたが、余計な心配に終わりました。
都市部は忙しい人たちばかりのようです。
勿論、割高にはなりますが、洗うだけで直ぐに料理ができる
利便性にはかないません。
「明日はキャベツ切って来てよ」とお願いすれば入手困難な食材で
ない限り、要望に応えてもらえます。
地産地消のため、鮮度を保持するためのガス等を
充填する必要もなく、ナチュラルで新鮮です。
数時間で完売できる量しか揃えて来ない
数量限定販売です。
目の付け所がとてもいい!
■(2)ゴミ拾い
日本のようにゴミ出しに指定の曜日はなく、
燃えるものから燃えないものまで同じ袋/ゴミ箱に入れて出します。
(日本国内でも税収入の高い一部の地域では
分別の必要がないようですね。
今の時代は変わったかもしれませんが。)
毎朝、玄関先に置いていたら、ゴミ拾いの人たちが
一軒一軒まわって片付けてくれます。
それらをひとまとめにした後に、素手でゴミを分別していきます。
居住者の立場からするととても便利でありがたい存在です。
この職業の人たちは、マンションの管理組合から僅かな報酬を得ていますが、
現地の人に言わせると、金目の物を探して臨時収入にするため
いっそう、一生懸命に分別しているということです。
しかし、素手で処理をしているため、ガラス破片などで怪我をすることがあります。
また、この職業に就くのは階級が最下層の女性たちなので、衛生環境も
良くないところに住んでおり、怪我を治療することもなく、
ウィルス性感染症、病原菌媒体による疾病で健康を蝕まれている
場合が多いと聞きます。
----- 私見 ------
当初は何とも便利なゴミ処理のシステムだと感激していましたが、
毎朝、素手でゴミを処理している光景をみていたら
何ともいえない思いがこみ上げてくるようになりました。
ゴミ拾いが住宅地ならば未だしも、例えば港の場合には、
荷の積載/積卸の際に落ちる金属くずや食用穀類に留まらず、
肥料、農薬など身体に有害なものがある場合ですら、
素手で分別したり清掃したりします。
最下層であるがゆえに決して顧みられることのない、
最も弱者であるこの女性たちが
健康を害する危険と隣り合った職業に就業せざるを得ない
環境が現状です。
■(3)モーバイル サーチ ビューロ
ヘッドハンターやエグゼクティブ サーチのエージェントではありません。
携帯電話にも関係しません。
カースト制度があるからこそ繁盛する結婚関連ビジネスです。
次号(第8号 - インドの結婚事情)につづく。。。
ひく手数多の海外在住の高収入男性から、
果ては、貧困層の女性に至るまで、結婚事情も様々です。
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