パンチャタントラ五編の書 > パンチャタントラ第一章
パンチャタントラ 第一章 - The Loss of Friends
メインストーリのあらすじ
遠い昔、インドの南の地方に、ひとりの商人が住んでいました。
ある日、考え事をしていました。
「世の中はお金がすべてだ。
お金さえあれば何でも望みが叶えられる。
誰だって、金持ちとは手を組みたがる。
若さだって、お金でカバーできる。
やはり、巨万の富を蓄えることが大切だ」と言う、結論に達しました。
商人は日柄の良い日を選び、どこか自分の商品にぴったりの
市場はないかと、探求の旅に出かけました。
商品を詰め込んだ荷車を飾りつけ、2頭の牛に車を曳かせました。
長旅だったので、しばらくすると牛のうちの1頭が疲れ果て、
森の中でとうとう倒れてしまいました。
ある日、考え事をしていました。
「世の中はお金がすべてだ。
お金さえあれば何でも望みが叶えられる。
誰だって、金持ちとは手を組みたがる。
若さだって、お金でカバーできる。
やはり、巨万の富を蓄えることが大切だ」と言う、結論に達しました。
商人は日柄の良い日を選び、どこか自分の商品にぴったりの
市場はないかと、探求の旅に出かけました。
商品を詰め込んだ荷車を飾りつけ、2頭の牛に車を曳かせました。
長旅だったので、しばらくすると牛のうちの1頭が疲れ果て、
森の中でとうとう倒れてしまいました。
しかし、商人は旅を続行することに決め、旅に同行していた召使いたちに
倒れてしまった牛の面倒をみるように頼んで、ふたたび旅立ちました。
商人が立ち去ってしばらくすると、召使いたちは牛を置き去りにして、
商人の後を追いかけました。
そして、商人に牛は死んだと伝えました。
ところが、実のところ、牛は死んでなんかいません。
森の中にはたくさんの草が生えていたので、食べ物に困ることなく、
毎日、たらふく食べてすっかり元気になり、
森の中で楽しく遊んで暮らしていました。
毎日が楽しいあまり、歌をいつも歌っていました。
その森にはライオンも住んでいました。
ある日、ライオンが森の仲間たちを引き連れて、
湖まで水を飲みに来ました。
その時、遠くから、まるでうなり声のように聞こえる
牛の歌声が聞こえてきました。
ライオンは得体の知れない大きなうなり声に恐れをなし、
水も飲まずに森の中へと逃げ込みました。
それからというもの、ライオンはすっかりふさぎこんでしまいました。
森の仲間たちも心配そうにライオンを取り囲んでいました。
倒れてしまった牛の面倒をみるように頼んで、ふたたび旅立ちました。
商人が立ち去ってしばらくすると、召使いたちは牛を置き去りにして、
商人の後を追いかけました。
そして、商人に牛は死んだと伝えました。
ところが、実のところ、牛は死んでなんかいません。
森の中にはたくさんの草が生えていたので、食べ物に困ることなく、
毎日、たらふく食べてすっかり元気になり、
森の中で楽しく遊んで暮らしていました。
毎日が楽しいあまり、歌をいつも歌っていました。
その森にはライオンも住んでいました。
ある日、ライオンが森の仲間たちを引き連れて、
湖まで水を飲みに来ました。
その時、遠くから、まるでうなり声のように聞こえる
牛の歌声が聞こえてきました。
ライオンは得体の知れない大きなうなり声に恐れをなし、
水も飲まずに森の中へと逃げ込みました。
それからというもの、ライオンはすっかりふさぎこんでしまいました。
森の仲間たちも心配そうにライオンを取り囲んでいました。
その中に、ダーマとカマールという名のジャッカルがいました。
どちらもかつては森の大臣として、ライオン王さまに仕えていましたが、
力不足だったので、大臣の職から下されました。
そういう二人にとっては、王さまが落ち込んでいるのがとても気になって仕方がありません。
ダーマ「俺たちの仕事じゃないけど、森の王さまにいったい何がおこったのかなあ」
カマール「自分たちの役割以上のことに首を突っ込むべきではない。」
でも、このチャンスをものにして、大臣の職に復帰したい気持ちはふたりとも
やまやまです。
どちらもかつては森の大臣として、ライオン王さまに仕えていましたが、
力不足だったので、大臣の職から下されました。
そういう二人にとっては、王さまが落ち込んでいるのがとても気になって仕方がありません。
ダーマ「俺たちの仕事じゃないけど、森の王さまにいったい何がおこったのかなあ」
カマール「自分たちの役割以上のことに首を突っ込むべきではない。」
でも、このチャンスをものにして、大臣の職に復帰したい気持ちはふたりとも
やまやまです。
この話しをもとに、第一章の中に、小話しが展開されていきます。
* 当プロジェクトには、文化人類学や児童文学等の学術研究や専門家は一切関与しておりません。
* 参照: Panchatantra.org、G.カルカーニ氏、ピッツバーグ大学アーカイブ、その他多数のインド国ムンバイ市ご近所様