世界のハイテクスキルの独学状況
世界の人たちは、現実社会で使える知識やスキルを
どのような方法で身につけているのでしょうか。
どのような方法で身につけているのでしょうか。
開発者(コーダー/プログラマー)のグローバルなコミュニティーサイトであるStack Overflowが、
毎年実施しているアンケート調査結果の2016年版です。
173か国の566,033人から得た回答です。
日本からは167名。
米国13,540名。
カナダ2,024名。
英国4573名。
オーストラリア1,117名。
インド4,193名。
中国321名。
英語圏であってもオーストラリアは、他の英語圏の国々よりも回答者数が少ないのが目立ちます。
どのようにしてスキルを身につけているのか
調査結果によると、3分の2(69.1%)が独学 (Self-Taught) でスキルを身につけています。
オンラインコースを使って独学した人を含んでいますが、まったくの独学組が13%います。
コンピューターサイエンス系の4年生大学卒業は、43%。
博士号は、2.1%。
技術者に人気の開発言語
2年連続でSwiftとGoがトップ5にランクインしています。
技術者が、これからも開発に使っていきたい人気言語ランキングです。
人気のない開発言語
これは、今後開発に使っていくことに興味を持っていない言語のランキングです。
VBがトップですが、つまり、消滅していっても惜しまれない言語です。
世界の技術者がこれから学んでいきたい開発スキル
技術者が現在使っていませんが、これから使っていきたい(学びたい)人気スキルのランキングです。
ハイテクスキルが占める市場規模トレンド
2015年1月から2016年1月の間の調査に基づいた市場規模を知る結果です。
React、Node.js、Angular JSの利用が増えています。
Swiftも同じく活用範囲が広がっており、オブジェクトCからマーケットシェアを奪い取っています。
使う頻度が減っているスキル
CoffeeScript、Haskell、Windows Phoneは、利用が大きく減少しています。
開発者の多くが、VBやWordpressから手を離したいと思っていますが、
まだ、これらのテクノロジー自体が古びる傾向は見られません。
スキル別の平均収入(アメリカ)
最低100人(米国)から回答を得られた年収です。
昨年に引き続き、Spark、Scala、Cassandra、F#が、やはり、高額年収のトップを占めています。
(世界の技術者の平均年収を100%とした場合)平均年収以上のスキル
回答者の多いトップ30か国の41,117名の開発者から集めた年収調査結果です。
各回答者の属する国における開発者の年収平均に対する比率です。
利用頻度の多い言語2つの組み合わせ
平均的な開発者は、常に4つから5つのプログラミング言語、フレームワーク、テクノロジーを使いこなしています。
一番利用頻度が多い組み合わせの二つは、JavaScriptとSQLです。
3つの組み合わせで一番多いのは、JavaScripts、PHP、SQLです。
2015年にLinuxを追い抜いたMac OS Xが、2016年は、トップに上がりました。
この傾向が続けば、来年の調査では、Windowsを利用する開発者は、50%未満になる見込みです。
この傾向が続けば、来年の調査では、Windowsを利用する開発者は、50%未満になる見込みです。
上から順番に、
現在、本気で仕事を探している、
転職に興味なし、
本気で探していないが声がかかれば検討する、の3グループです。
グローバル、英国、米国ともに類似した傾向ですが、インドは活発に就職活動をしている開発者が3分の1近くいます。
現在、本気で仕事を探している、
転職に興味なし、
本気で探していないが声がかかれば検討する、の3グループです。
グローバル、英国、米国ともに類似した傾向ですが、インドは活発に就職活動をしている開発者が3分の1近くいます。
プロジェクト最中に、転職していくメンバーがいたことを象徴するようなアンケート結果です。
仕事を探している人で一番多いのが学生。
次にアナリスト。
この「アナリスト」というタイトルですが、「システムアナリスト」のように、IT業界では、ジュニアレベル(1年から2年未満)の人たちにつけられることは珍しくありません。
次にアナリスト。
この「アナリスト」というタイトルですが、「システムアナリスト」のように、IT業界では、ジュニアレベル(1年から2年未満)の人たちにつけられることは珍しくありません。
デザイナーやエグゼクティブ、マシーンラーニング開発者(人工知能の分野)のように、地位を固めていたり、高度な専門性を要する人たちは、求職活動を行っていません。
そういう人たちは、自分から積極的に転職活動しなくても、周囲から引き抜きの声がかかってきます。
そういう人たちは、自分から積極的に転職活動しなくても、周囲から引き抜きの声がかかってきます。
勤務したい企業に直接問い合わせて仕事をゲットした人が、アメリカでは、全体の9.8%います。
ドイツでは、13.1%。
いっぽう、インドでは、5.7%のみ。
インドで突出して多いのが社内リクルーター経由が24.5%。
アウトソーシングやコンサルタントとして勤務する形態が多いからこそ、他国には見られないユニークな調査結果でしょう。
ドイツでは、13.1%。
いっぽう、インドでは、5.7%のみ。
インドで突出して多いのが社内リクルーター経由が24.5%。
アウトソーシングやコンサルタントとして勤務する形態が多いからこそ、他国には見られないユニークな調査結果でしょう。
まとめ
以前、一緒に仕事をしたインド人の技術者の中に典型的な2つのタイプの人が二人いました。
一人は、早朝の出勤前に、スキルを身につけるために毎日少しずつ学び続けている人。
奥さんが早朝から食事を作るために早起きしているのに、自分が遅くまで寝ていては申し訳ないとも言っていました。
あと一人は、目の前の与えられた仕事をこなすだけで、自発的に学ぶ姿勢のない人。出勤は、いつも時間ギリギリの駆け込み。
どちらの道を選ぶかは個々人の自由意思。
3分の2の開発者は、ニーズの変化に応じて、自分から積極的にスキルを身につけているのが
世界の現実であることを知らしめるような調査結果でした。
いつも忙しくしている周囲のアメリカ人やゴール(どんなゴールであるかは別として)を目指して努力しているインド人技術者を見て、ますます厳しい世の中になっていくものだと実感します。
IT業界に限ったことではありません。
今、自分の持っているスキルや知識だけでは、なりたい自分の将来には足りないものがあることを認識しておくことが、
ますます大切になっていく世界の動向です。
[Sources: stackoverflow dot com, qz dot com]
以前、一緒に仕事をしたインド人の技術者の中に典型的な2つのタイプの人が二人いました。
一人は、早朝の出勤前に、スキルを身につけるために毎日少しずつ学び続けている人。
奥さんが早朝から食事を作るために早起きしているのに、自分が遅くまで寝ていては申し訳ないとも言っていました。
あと一人は、目の前の与えられた仕事をこなすだけで、自発的に学ぶ姿勢のない人。出勤は、いつも時間ギリギリの駆け込み。
どちらの道を選ぶかは個々人の自由意思。
3分の2の開発者は、ニーズの変化に応じて、自分から積極的にスキルを身につけているのが
世界の現実であることを知らしめるような調査結果でした。
いつも忙しくしている周囲のアメリカ人やゴール(どんなゴールであるかは別として)を目指して努力しているインド人技術者を見て、ますます厳しい世の中になっていくものだと実感します。
IT業界に限ったことではありません。
今、自分の持っているスキルや知識だけでは、なりたい自分の将来には足りないものがあることを認識しておくことが、
ますます大切になっていく世界の動向です。
[Sources: stackoverflow dot com, qz dot com]