abilities to handle multiple tasks (simultaneously/effectively)です。
つまり、「複数の業務を同時にこなせる」、
あるいは、「効率的にこなせる能力」が、
必ずと言っていいほど求められています。
こういう能力が問われるようになった背景には、人員削減が関係しています。
例えば、同僚が産休でしばらく休んでいたとします。
一人目の時は、彼女の休暇中、職場の同僚にもそれなりの負担がかかり、
復帰を大歓迎されました。
ところが、二人目の休暇の際には、同僚たちも前回の経験で要領を得ています。
一人スタッフが減ってもビジネスは問題なく進みました。
不在中の人は、コスト削減のターゲットになりやすい傾向があります。
「今、休暇中の人は誰?」、「今日、休んでいる人は誰?」、と、
主観的な感情を入れずにレイオフの対象者を選ぶとも聞きました。
そういう慢性的なコスト削減が導いたのが、
職務内容で問われている「複数の業務をこなせる能力」。
一人で何役もこなせる優れもの、と思わせぶりの表現ですが、
客の立場からすると、待ち時間が長くなったり、
同時に二人の客に対応されたりするのが、米国の現状です。
客ひとりひとりを軽んじているようにすら受け取れます。
今を輝く現在成長中の企業には、この能力は職務に求められるスキルに入っていません。
言い換えれば、このスキルがを求められていたら、
その会社は、価格競争真っ只中のビジネスである、と、解釈してもよいのかも知れません。