中学校のときにしっかりと教わった「即座に」、「ただちに」という意味で
使われる「as soon as possible」です。
なぜ使ってはならないか、と、いうと、そこには文化的背景があります。
最優先しなければならないと思うかも知れません。
ところが、アメリカは、ご存知のように多民族で構成されています。
たとえば、インド人のASAPに対するリアクションは、早くて数日だったりします。
1週間経っても、なんら返事がこない場合もあります。
「手持ちの仕事が終わってから、ASAPに返事したけど」という感じです。
つまり、個人や文化の違いによって、ASAPの解釈が大きく異なります。
本当に急ぎの案件で、返事が確実に欲しい場合には、
「『何月何日』までにご返事ください」、と具体的に依頼する必要があります。
日時を具体的に示されると、締切日があると認識してもらえます。
また、メールを受け取る立場でも同じです。
本当に急ぎの場合は、フォローアップの電話も入りますし、
「by noon(お昼までに)」のように、時間を切ってお願いされます。
「Immediately」は、上司が部下に使うならばよいのでしょうが、
同僚や上司に対して使うとちょっと不愉快感を招く恐れがあります。
なお、医療業界のように命に関わる現場では、「STAT」と言われれば、
すべてを放り出してただちに対応することを意味します。