そういうなか、ふと比較してしまう日本での経験があります。
忘れられないし、止めて欲しい嫌なサービスです。
日本のカスタマーサービスは総じて評判がいいようですが、
中には、余計なお世話、と言いたくなるサービスがあります。
それは、化粧品売り場です。
日本では、化粧品は一旦開栓すると返品や交換はできないと思います。
少なくとも私は、返品した経験がありません。
そのためか、美容部員が余計な気を利かせています。
その場でマスカラをわざわざ開いて、
「これでよろしいでしょうか」などと言いながら中身を見せる行為です。
数本まとめ買いした時には、すべてを開こうとしていたので、
途中で止めさせました。
しかも、金銭や化粧品を触った後の彼女の指紋と言うのか
手垢と言うのか、得体の知れないものが、新品であるツヤツヤしていたはずの商品を
まるで使い古した商品のように見苦しいものに変身させました。
彼女によると、「不良品だったら申し訳ないので・・・」と。
「不良品率がそんなに高いメーカーなの?」と尋ねると、
返事は「いいえ」。
アメリカでは同化粧品がどういう対応をしているのか、ずっと気になっていました。
まったく同じ商品を購入してみました。
新品商品はそのままの状態で、箱すら開かずに会計を済ませてくれました。
日本での対応には、返品を受け入れない化粧品業界のシステムが問題と思えます。
「お肌に合わないときには、ご使用を中止してください」などと、印字されています。
言い換えれば、「お肌に合わないときは、ハズレ!残念でした」と、ばかりに
消費者は無駄な投資に泣き寝入り。
小さなサンプルを手渡すだけですべてが解決する業界ではありません。
日本の化粧品小売業界も、もう少し消費者のことを考慮して欲しい。
余計なお世話サービスからも美容部員は解放されることでしょう。