アメリカのショッピングモールからは、書店は、すっかり姿を消しました。
我が家から一番近い書店は、車を25分ほど走らせなければなりません。
書籍売り場面積よりも、文具、カフェ、CD、ギフトのコーナーがぐ〜んと広くなっています。
ご存知のように、決して現代人が活字離れしているわけではありません。
原因は、便利で重宝しているはずのAmazon (アマゾン)。
まず、消費者である自分自身の行動が、
書店を閉店に追い込むほど書籍を購入していないのか分析してみました。
昨年あたりまでは、アマゾンのKindle版の購入ばかりでしたが、便利なだけに、
購入数が多くなりすぎ、コストが膨らんできた関係上、
本をゲットするまでの4ステップを思いつきました。
まずは、地元のパブリック図書館のウェブサイトへ行きます。
納税者ですから利用しない手はありません。
しっかりと図書館の専門家たちが吟味した本を揃えていますので、
選択が楽です。
がっかりするようなハズレに当たる率が低いです。
その上、電子版やオーディオブックは、
わざわざ図書館へ返本に出向く必要がないので重宝しています。
すべてが貸し出しされているときは、ウェイティングリストに登録することもできます。
該当図書が返却されたら、メールでメッセージが届き次第に、すぐにダウンロードできます。
図書館サイトで、気に入った本が見つかれば、つぎに、Amazonやネット上で書籍のレビューや
著者情報を見ます。
レビューが少ない場合は、参考にしません。
外注(有料)でレビューを書かせている可能性があるからです。
ネット上の情報に満足すれば、再び、図書館サイトへ行って、ダウンロードです。
そして、電子版/オーディオブックの読後の満足度が高く、かつ、
参考資料として役立ちそうな場合は、実際に書店で本を購入します。
電子版/オーディオブックのよいところは、自宅にいながら夜中でもすぐに入手できるし、
外出時に重い書籍を持ち歩かなくてもいい手軽さ。
タブレットやスマートフォーンなど機器を選ばず、
外出先での隙間時間を利用して、読み続けることができます。
ところが、欠点もあります。
家族がどういう本を読んでいるのか検討つきません。
家族でシェアすることができないし、古本屋に売却することもできません。
書籍の場合は、家族とシェアすることができるし、「こんな本を読んでいるんだぁ」と分かります。
まったく好みが違ったりしますが、偶然に、同じ書籍が書棚に2冊並んでいたりします。
しかし、重くて、処分するのが面倒です。でも、処分しなければ、増え続けてしまいます。
やはり、私の行動も実際に書店で本を手にするまでに、かなりのフィルターにかけています。
しかし、書店に漂う新書の香りに勝るものはありません。
世界の書店を閉店に追い込んでいるアマゾンは、社会的責任として、
実店舗をオープンすべきではないでしょうか。
新しい形態の書店/図書館がオープンする日が来るのは、
そう遠い将来のことではなさそうな気配がします。