根強いファンが大勢います。
ちょっと割高ですし、味が飛び抜けて美味しいというほどでもありませんし、
決してヘルシーとも言えませんが、10箱とかをまとめ買いする人たちがいます。
我が家にもそういうファンがいます。
連れ添いに言わせると、ガールスカウトのクッキー販売を通じて
女の子たちはビジネスを学べるチャンスに恵まれている、と、
ボーイスカウトに属していた伴侶は羨ましそうにつぶやいていました。
そういう彼の手元に、ひょんなことで、数日前、
ボーイスカウト時代に使っていたという代物が舞い込んできました。

これを使って、モールス信号で遊んでいたそうです。
しかし、ふと考えてしまいました。
なぜ、女の子はクッキーで、男の子はサイエンス系なのか、と。
近年になってようやくサイエンス系に進学する女性の数が増えてきました。
現在、女性のサイエンス分野に占める割合が少ないのは、
本人たちの選択ではなく、環境がそういう選択肢に狭めてきたと言われている現実を目の当たりにしたような思いです。
世の中は移り変わっています。
数日前には米国では、最高裁が同性婚を合憲とする判決を下しました。
ガールスカウトやボーイスカウトも、男女の区別無しで、クッキーの販売をしたり、
モールス信号やロープの結び方などをともに学ぶ時代になったのではないでしょうか。
女の子がみんなクッキーやビジネスの分野に興味をもっている訳でもありませんし、
男の子が全員サイエンスや筋肉系の作業に興味があるとも言い切れません。
数十年ぶりに再会できたシグナルセットに、しばしノスタルジックな思いに浸っていました。
モールス信号のこともすっかり忘れてしまっていた伴侶。
ガールスカウトクッキーを幸せそうに頬張る彼の様子を横から見ながら、
そういう思いにふけってしまいました。