記憶は定かではありませんが、日本では、1990年前後には既にそういう傾向がありました。
わかりやすく言えば、大学等に通いながら、他のスキルも身につけるために専門学校に行くことです。
今は世界中のオンラインコースが充実していますから、ダブルスクール族として
高額な費用を投資したり、スケジュール調整する必要はなくなりました。
夜中でも早朝でも、自分の隙間時間を利用して学ぶことができます。
ダブルどころか、マルチでチャレンジすることもできます。
オンラインコースが台頭してきた裏には、コストは勿論のことですが、
専門学校等が現状に見合ったスキルを習得できる充実したコースを
どれほどのスピードで作り出せるのかも関わっています。
実際に入学してみて期待外れのケースがあるかも知れません。
産学間で密接な関係を築いているアメリカですらそうです。
例えば、サイバーセキュリティ業界は、これから非常にニーズが高まる分野です。
数年も待っている余裕がありません。
ですので、対処策として、企業自体が、第一線で活躍している社内のメンバーを使い、
外部から有望そうな人たちを集めて、即戦力のある人材を育成しています。
運送業界もそうです。
自費でトラック運転免許を取得する人口は限られていますし、
厳しく時間を管理されている過酷な業界です。
なかなか運転手さんが集まらないそうです。
そのため、会社が求職者を集め、社内でトラック運転免許を無料で取得させています。
トラックも指導できるベテラン運転手さんも揃っていますから、使わない手はありません。
免許を取得すれば、就職できるのですから、Win-Winの関係です。
会社直伝のトレーニング制度のよいところは、
就業希望者が教育費用を負担しなくてよいところです。
もっとも、会社としても無駄な投資はしたくないでしょうから
トレーニング前にはハズレが無いように厳しい人選を行い
使える人材を集めていることでしょう。