アメリカに対して、そういうイメージを持って育ちました。
高校時代からバイトして自分で車を買い、自活へ一歩近く。
今も確かに、そういう高校生が周囲にいます。
日系アメリカ人のニコル君。
高校1年生の頃からコツコツと仕事をしてお金を蓄え、2年生で車を買ったそうです。
「高校3年生になっても自分で車を買えない先輩たちがいるけど、不思議だ」と、真面目模範生らしい意見を言っていました。
では、いったい、アメリカの現状はどうなっているのでしょうか。
- 親元を離れて独立する。
- 結婚する。
- 子供を持つ。
- 仕事に就く。
米国国勢調査局が、上記4項目に基づいて、1970年代に23歳〜29歳だった人たちと、2016年の同年齢層の実態を調査しました。
1975年:
- 45%の人たちが、34歳までに人生節目のイベント4つに到達。
- 10人中8人は、30歳までに結婚。
- 5人中1人(18歳〜34歳)が、親と同居。
- 25歳〜34歳の仕事をしていない女性で、家事に専念している割合は、43%。
2016年:
- 24%の人たちが到達。
- 10人中8人は、45歳までに結婚。
- 3人中1人(18歳〜34歳)が、親と同居(2015年の調査結果)。つまり、2400万人の若者が親と同居。
- 25歳〜34歳の仕事をしていない女性で、家事に専念している割合は、14%。
総じて、結婚を遅らせ、自立する年齢も遅くなり、女性も有職者が増えています。
こういう傾向が強まったその裏側には、教育に力を入れているのが一要因だとされています。
授業料が高騰し、多額の学生ローンを抱え、経済的に独立できる自信が弱まったと解釈されます。
授業料(や住居費)は、トントン拍子で上がってきました。
しかし、残念ながら、収入に関しては、それに比例して増加していません。
アメリカは、どうのこうのと言っても、チャンスを与えてくれます。
2016年においても、4人に1人は、1975年のように人生のマイルストーンを達成しています。
(どちらが良い、悪い、の問題ではありませんけどね。結婚しても離婚する割合も高い国ですから)
思い起こせば、私が学生時代、奨学金を受けている学生がいました。
彼女は、奨学金が入金されたら、すぐに買い物やパーティーに出かけ、一週間ほどで、財布は底をついていました。
そして、彼女は1年を終えないうちに、大学を離れて行きました。
せっかくチャンスを与えられたのに・・・。
他にも似たようなケースを知っています。
人生、計画したようにすべてがスムーズに進むものではありません。
しかし、学業の前に、それよりももっと大切な身につけておかなければならない術があると思います。
ニコル君を見ていて、彼は、その術をすでに身につけている、と、感じます。
そして、どんな障害物が目の前に現れても、彼は一歩ずつ着実に前に進み続けることでしょう。
それでは、みなさんのもとにいいことがたくさん舞い込んで来ますように!
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トランス ディスカバリーズは、社会人、学生を問わず、学ぶ意欲のある人たちや、
学ぶチャンスに恵まれていない人たちが知識やスキルを身につけ、明るい未来を築いていくことを応援します。
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[参照:米国国勢調査局]