勤務している会社が他社に買収されるケースが挙げられます。
買収と聞けば、業績が芳しくなく、大手から救済されるケースがありますが、
業績がよく将来性が高いと見込まれた場合も買収のターゲットとなるのは当然です。
2015年のワーストカンパニー(米国)のなかに、
なんと以前勤務していた会社(A社とします)を買収した
某大手企業(C社とします)が堂々とランクインしていました。
思い起こしてみれば、その兆しは当時、既に垣間見ることができました。
米国のC社は、買収に買収を重ね、規模を拡大していった知名度の高い企業で、
主に政府関連の大規模なプロジェクトを請け負っていました。
C社が目をつけたのは、A社のインドにあるオフショアセンターです。
旨味のあるところだけを切り取るわけにはいかず、C社は、A社全体を買収した形です。
そして、アメリカ本土で、C社とは繋がりがない立場となってから1年が経過するかしないかのうちに、C社のことがニュースで取り上げられるようになりました。
アメリカ政府関連のプロジェクトを数多く手がけていることは知っていましたが、どれもこれも中途半端の状態であり、国民の税金を無駄遣いしている許せない企業というレッテルを貼られてしまったのです。そして、業績の下がったC社は、決算書の粉飾による詐欺行為から訴訟問題へと発展しました。
それが主因で、現在、就職するには最悪の企業(ワーストカンパニー)となってしまったのです。
経営者レベルでない限り、社員にとって、買収合併はまったくの蚊帳の外。
IT業界では日常茶飯事とも言える吸収合併。
「寄らば大樹の影」と言いますが、ただ単に規模が大きいというだけでは、将来性を判断できる材料にはなりません。
海外のIT業界の技術者たちは、自分でコントロールできないことが原因で、路頭に迷うことがないように、いつも新しいことを学び続け、他社でも通用するスキルを身につけています。
私も買収騒動で影響を受けたひとりです。
充分すぎるほどわかります。
あなたの今のスキルは、他の企業でも通用しますか。