年齢は、50代に入ったばかりの人。
この人の名前もまたまたマイケル。
普通だったら、まだ働き盛り。
高校で英語の先生をしていたそうです。
初対面の第一印象は、超イジワルな感じで、しかも心にグサリとくるヘビー級な毒舌ぶり。
こんな人もしっかりと存在します。
身体の自由が奪われてしまった車椅子生活が歳月を重ねていき、
性格も徐々に変わっていき、ネガティブになったそうです。
その大変さは、私の想像の及ぶ範囲ではありません。
そう思いながらも、毒舌に付き合いつつ(そして、もう二度と会いたくないと思いながら)、
何度か顔を合わせていくうちに、毒舌ぶりが姿を消し、
段々とおしゃべりが盛んになってきました。
会話も弾むようになり、シャープな頭脳の持ち主だと感じられました。
そして、ある日、延々と、失くしてしまったものを次から次へと列挙し始めました。
人恋しいのか、なかなか逃れるチャンスをくれません。
なんとか話しを転換させなければ・・・。
マイケルの顔に一瞬、輝きが走ったように見えたのは気のせいかも知れませんが、
彼の頭が上がり考え事を始めたのは確かです。
確かに失うことへの恐怖感や、失くしてしまったものを悔やんでしまうのは、人たるもの。
レベルこそ違いますが、自分自身にも思い当たる節があります。
しかし、失くしてしまったものを悔やんでもなんら解決になりません。
今持っているものを活かさなければ。
持っていないものや弱点を高めるよりも、
自分ができることや得意なことを強化してパワーアップするほうが、ぐーんと効果的。
マイケルがその後、どうしているのかはわかりません。
もしかしたら、ネット英会話で、車椅子のマイケル先生に出会えるかも知れませんよ。