世界130カ国から約18000件のスタートアップが応募しました。
選ばれたのは、77カ国から成る約1050のスタートアップでした。
うち、2割はチリの人たち。
グローバルなビジネスネットワークが広がったことは確かです。
しかし、チリ政府が投資した4000万ドルに見合った経済効果は顕著には表れていないようです。
半年間の滞在義務期間を終了すると、海外起業家の8割はチリを離れています。
チリには起業の推進や基幹産業以外の分野でのイノベーションには
何かと障害があるようです。
米国からもカリフォルニアやペンシルバニア等から若者たちが参加していますが、
感想としては、スタートアップにアドバイスできる実の投資家が数少なく、
出資を募るのが非常に難しいそうです。
起業家たちがチリに残るように、今年から一定の条件をクリアした起業/企業に
10万ドルの追加出資を行っています。
しかし、チリに法人を設立し、最低1年間はチリに滞在することが条件です。
南米諸国の中では、政治の安定性や収賄が少ないことでも人気のチリ。
チリ産のワインも楽しめますし、山あり海ありの景観にも恵まれています。
南米に市場を広げるには、絶好の地と言えます。
帰国を考えていました。
ところが、10万ドル追加出資の対象となったことを機に、
ラテンアメリカにビジネスを拡大するためのテストマーケティングの地として
サンティアゴを使うことに決定した人もいます。
今も年間300の起業家が新規にプロジェクトに参入し続けています。
興味のある方は、今でも応募できます。
[Reference: The Wall Street Journal]