同僚のディーパからネパールに行こうよ、と声をかけられました。
タイミング的に休みをとれなかったため、翌年に計画することに決めました。
当時、この翌年への先延ばしが先々の後悔に繋がることになろうとは、想像すらしていませんでした。
ディーパは、東京大学の博士号を持っている優秀な美人でした。
芸術からアウトドアーまで、様々なことに取り組む行動的なインド女性。
保守的な女性が多いインドの中では、目立つ存在。
それじゃなくても、外国帰りの美人だから目立って当然。
日本に帰国して1年余りが経過した頃のこと。
元同僚のMからメールが届きました。
それは、ディーパの死を知らせるメールでした。
「冗談でしょ!?」と、すぐにメールに返信しました。
すると、しばらくして、詳しい返事が届きました。
Mも社内の掲示板でディーパの死を知り、詳しいことを知らずに、驚きのあまり、すぐに私にメールをくれたようです。
ディーパは、2001年に発生したインド西部にあるグジャラート州の地震の後、支援活動のために現地入りしたそうです。
そこで、何らかのウィルスに感染し、残念ながら帰らぬ人となられたことの報告でした。
お墓参りにに行こうと思い、Mに場所を尋ねたら、ヒンズー教徒にはお墓はない、という返事。
その時、私にできることは、インドの方角に向いてご冥福を祈るしかありませんでした。
彼女と約束したネパールの地には未だに赴いていません。
人生には、予測できないことがつきものです。
ディーパの死は、その一例。
若く健康な彼女の急逝など想像もしていませんでした。
私のネパール訪問のように、ぐずぐずと先延ばしすることを英語で、procrastinate(動詞)と言います。
先延ばしする人のことをprocrastinatorと言います。
ネパールに縁がなかった、興味がなかった、と言えば、それまでですが、計画を先延ばしにしたことが悔やまれます。
アメリカ人の友達の一人、Dは、私たちが日本にいる間に、訪日しておけばよかった、と、後悔しています。
そして、Dは、今回こそ、私たちがアリゾナにいる間に遊びに来ると張り切っています。
もう、チャンスは二度と逃したくないそうです。
仕事をしていたり、家庭の事情とかいろいろと理由はあります。
しかし、経験上、チャンスが訪れたら、躊躇せずに行動に移すのが得策だと言えます。
英語圏でも、procrastination は、決していい印象を与えるものではありません。
行動力のない人、怠け者と解釈される傾向を強く感じます。
そうそう、子供の頃、好きな食べ物は大切に最後まで残していて、嫌いなものを先に食べていました。
でも、今は、違います。
美味しいものは、空腹時に食べる方が、美味しさが増します。
ましてや、食事の途中でポックリと死んだりしてしまったら、「美味しいものを先に食べておけばよかった・・・」と、きっと後悔することでしょうからねぇ。
それでは、みなさんのもとにいいことがたくさん舞い込んで来ますように!
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