日本にも丁稚奉公の時代や、徒弟制度は今もあります。
つまり、アプレンティス制度は、OJT (on the job training)のひとつですが、
一般的に、アプレンティスシップの場合は報酬が支払われます。
学生時代から現場で鍛えられ、卒業後に現場で使える人材に育ち、
業界で活躍していくことが期待されます。
代表的な分野のひとつは、建築業界です。
配管工、大工さん、配電工から、建築家まで揃っています。
日本の帝国ホテルをデザインした世界に名だたる建築業界の巨匠、フランク ロイド ライト氏。
浪費家としても知られていましたが、彼もアプレンティス制度を導入していました。
彼の場合は、世界的に有名でしたので、無報酬にも関わらず、
世界各地から応募者が集まる狭き門でした。
現役の建築家たちでしたが、結構な授業料(宿泊、食事込み)を支払わなければなりませんでした。
そして、これが、浪費家ライト氏の安定した貴重な財源となっていました。
ライト氏が、厳冬期に避寒の地として選んだアリゾナ州スカッツデール市には、今も実習施設のひとつが残っています。それが、Taliesin Westです。
アプレンティス制度は、米国の他に、オーストラリア、オーストリア、スイス、カナダ、フランス、ドイツ、インド、パキスタン、トルコ、英国等の海外諸国でも導入されています。