客が店内に入っていなくても、絶え間なく甲高い声で発する「ィラッシャイマセ〜」は、
奇異なものに感じるようですが、興味を惹くには完璧なようです。
アリゾナ州には、日本人の強制収用所があった歴史上、決して親日的な土地柄ではありませんでした。
それでも、学生だった20年前から比べると、親日化が増えてきたようです。
総じて若い世代や海外育ち(アメリカからみた海外)に、そういう層が増えました。
国際結婚組も驚くほど増えましたので、そういうカップルの子供達の影響力も大きいことでしょう。
彼らを惹きつけるメディアが何であれ、
アニメやゲームハイテク、アキバが、アメリカの若い世代が抱いている日本のイメージのようです。
「ィラッシャイマセ〜」とは、「Welcome to XXX store」という意味よ、と答えたものの、
「お店に入ってきていないのに?」と、するどい突っ込み。
確かに、アメリカでは、店内に入ってきた客に対する挨拶のひとつが、Welcome to XXX storeです。
あの甲高い繰り返しは呼び込みセリフだから、Visit us、Come on inのほうが適切かも。
と、雑談は、しばしの間、日本の現代文化スモールレクチャーと化しました。