そこで、今日は、アメリカの医療業界の話しと絡ませます。
アメリカのナースは高給とされていますが、実際にそれほど待遇は良いのでしょうか。
確かに他の職業よりも高い時給が設定されていますので、人材が集まりますし、看護大学への入学も狭き門になります。
しかし、残念ながら医療業界もビジネス色でベタベタに塗りこまれているビジネス業界のひとつです。
正社員であっても、固定給ではなく、実際の労働時間に準じて時給で計算される日給月給です。
福利厚生は整っていますが、出勤しなければその分の給料は差し引かれるシステムです。
どこの病院も経営陣は収益を増やすことを考えなければなりません。
運営していくためには当然ですが、医療業界の現場で働く人たちの日給月給制を悪利用しているように思われるケースもあります。
地域によっては、季節的要因が強く影響し、閑散期には頻繁にこのシステムが利用されています。
最近、日本で起こった介護施設(老人ホーム)での殺人事件にどうしても繋がってしまいます。
看護や介護の分野に進む人たちは、そもそも心の優しい人たちが大勢です。
だからこそ、そういう道を選んでいるのです。
しかし、大量生産、工業化の道を進む中、人間一人一人までが機械と同じように扱われるようになってしまったように思えます。
まるでアセンブリーラインの機械のように。
利益を確保するには、コストをカットするのが一番簡単。
そして、真っ先の対象になるのがフロントラインで頑張っている人たち。
フロントラインは数値化しやすいからです。
人材の定着率が低く、常に新入社員をトレーニングする状況。
仕事を覚えた頃には、辛くてまた離職していく繰り返し。
そして、一人の従業員への負担が増えるばかりです。
その上、ナースとは違い、低賃金。
従業員を大切にしない組織が、患者や入居者を大切にできるものかと猜疑心も高まります。
心ときめかせながら介護の職業に就く人たちが、たくさんいらっしゃることでしょう。
自分でコントロールできないことに心を狂わされたり、人生を棒にふるのは残念なことです。
高齢化社会として世界のトップを走っている日本。
現場で高齢者たちに接している人にしかわからない問題点やニーズの掘り起こしができる立場でもあります。
視点を変えたら、思わぬところにチャンスがあります。
人間に本来備わっているクリエイター、創造する力を活かして、世界をターゲットに活躍できる可能性もあります。
インターネットやテクノロジーの発展で、夢物語ではありません。
大量生産の工業化、効率化ばかりを追求する中、創造する能力がないがしろにされ、単純作業を効率良く行なう能力が追求される時代が続いてきました。
しかし、これから、創造する力を発揮出来る時代がやって来ています。
人間はマシーンではありませんので、くれぐれも、自分でコントロールできないことに心を惑わされませんように!
それでは、みなさんのもとにいいことがたくさん舞い込んできますように!
そして、トランスディスカバリーズは、頑張っている人たちを応援します。
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