その上、そこがスクールゾーン。
そこで、他のルートを見つけ出したところ意外な発見がありました。
そうです、世界のパイロット不足を見込んだパイロット養成スクールでとりあげた学校が入っている空港です。
そして、その近くには、話しに聞いていたFBIのビルが、青空に星条旗を悠々しくなびかせながら、ズシンと建っています。
なぜこんなところにFBIがビルを構えているのか?
それは、空港の近くで利便性が抜群だからです。
その上、ダウンタウンのような交通ラッシュにも影響されず、地価も安くなります。
テレビ番組のCriminal Mindに登場してくるBAU (Behavior Analysis Unit) のエージェントたちのように、専用機で全米を飛び回っているのでしょう。
では、FBIエージェントになるためには、どのような学部を専攻しなければならないのでしょうか。
日本語で犯罪学と呼ばれるところのCriminologyです。
類似した学部に、Criminal Justice(犯罪司法)があります。
どちらの学部卒でも同じフィールドで一緒に仕事をしている場合が大半です。
この2学部には共通点もありますが、大きな違いは着目点です。
つまり、フォーカス分野が、犯罪前か犯罪後です。
犯罪学は、犯罪行為に至る心理や行動を分析したりしますので、データ収集や分析を行います。
数学や統計学も必須です。
犯罪学者になるには、大学卒(学士号)が条件となり、修士号や博士号保持者が大勢です。
いっぽう、犯罪司法は、犯罪後のことにフォーカスします。
卒業後の就職分野は、法執行者(警察官)、法廷、刑務所などの矯正施設です。
そして、意外にも小売業界も入っています。
全国チェーンの大手リテイルでは、組織化した万引きグループなどに対処策を講じているためです。
インターネット上の犯罪がこれからますます増えてくることでしょうから、どちらの学部も重宝されます。非常に奥が深く、社会に貢献している満足感も得られるようです。
もしも、私がこれから大学を選ぶのならば、犯罪司法学を検討したいですね。
ただし、マッチョなトレーニングが入っていない限り。
深夜にひとり車を走らせながら、そんなことを考えていました。
FBIエージェントたちに出会えないかと期待していたら、ビルの灯りはわずかポツポツと残っただけ。出会ったのは、コヨーテ1匹。
それにしても、コヨーテの遠吠えに、日暮れとともに目つきと性格が変わるインドの野良犬の遠吠えを思い出してしまう深夜の帰路でした。
では、みなさんのもとにいいことがたくさん舞い込んできますように!