他人ごとだったので、聞いたときには、笑いが止まりませんでしたが、当事者にとってはショッキングな出来事だったようです。
職場には、いろいろな国からの人が集まっていますが、その中にイラクからの移民女性がいます。
彼女のご両親はスウェーデンに移住。
彼女は、ご主人が米軍関連の仕事でしたので、ビザ取得が楽だったのでお子さんを含めアメリカに移住。それは、2010年のこと。
言語のセンスがいいようで、30歳過ぎてからアメリカ移住後、英語コースを2学期履修して英語を学んだだけだそうですが、会話面においては、問題ありません。
「妊娠しているの?」と尋ねました。
同僚A:「いいえ。妊娠していないけど。」
イラク出身の彼女:「本当?あなた痩せているけど、お腹出ているよ。」
英語でどう言ったかというと、
「Are you sure? You are tiny. But your tummy is not.」
後日、同僚Aから聞いて知った話しですが、失礼なことに私は大爆笑。
しかも、しばらく笑い転げてしまいました。
日本でも、普通、こういう発言はしませんよね。
しかし、彼女の発言の裏には、本人が気づいていないだけで、もしかしたら妊娠しているのではないかという気遣い。
身体をいたわった方がいいのでは、と、思う優しい気持ちからの発言でした。
戦時下のイラク。
命を落としていく人ばかりを目の前にしている日々。
これから生まれてくる命は、他人ごとではない大切なことのようです。
でも、言われた当事者には、彼女のバックグラウンドを知るはずもなく大ショック。
私はたまたま彼女をトレーニングしていたから知っていただけのこと。
タイバーシティー。
文化も環境も言葉も違う人たちの集まり。
広い心で、そして、それなりの覚悟で接しないと笑いでは済まされないかも。
大爆笑してしまった私は、もしかしたら、同僚Aをもっと傷つけてしまったかも、と、反省しても遅かりし。
それではみなさんのもとにいいことがたくさん舞い込んで来ますように!