つまり、MRP何々ルピーと記載されていたら、その金額が小売の最高価格ということである。
しかし、現実は、見慣れない外国人と思うと、それ以上の金額を請求してくる。
そういう私も駐在当初、MRPの存在も知らず、渡印翌日の初買い物で、近所の小売店主に騙された。
翌日、会社に行き、東京と変わらぬ物価に驚き、同僚に話しをすると、
勿論、苦情を言って返金してもらった。
その足で、商品を手に、数剣先の清潔感では少し劣るライバル店に行き、
「私は、これから、あなたのお店の常連客になるから、この商品を仕入れて頂戴」と
お願いし、その後の生活にとても重宝するお店となった。
その後、二度と私を騙した店に行くことはなかった。
そして、私の御用聞きとなった小売店は、とても親切な家族経営ということもあったが、
大繁盛でいつも客でごったがえする店となった。
一度、私が入荷した商品が入荷できないことがあったようだが、ライバル店で購入して、
客の私に儲け無しで販売してくれるほどのサービス精神には頭が下がった。