宇宙関連と言ってもいろいろありますが、一番に思い浮かぶのが宇宙飛行士。
過去に宇宙に行った人(宇宙飛行士ではない一般宇宙旅行者を含む)は、世界40か国、549名(アメリカが定義する宇宙に到達した人数)、540名が地球の軌道まで到達しました(2015年11月時点)。
(注:アメリカが定義する「宇宙」とは、海抜100キロメートル(62マイル)の距離です。)
アメリカ335名、
ロシア117名、
ドイツ11名、
中国10名、
日本10名(うち1名は宇宙旅行者)、
カナダ9名、
フランス9名、
イタリア7名、
その他の国々32名
日本人も10名です。
では、NASAの宇宙飛行士になるにはどういう条件があるのでしょうか。
- エンジニアリング、応用生物学、物理科学、数学分野の学士号以上の保有者。
- 年齢制限無し。過去の実績では、26歳から46歳の間、平均年齢は34歳。
- 大学卒業後、最低3年間の関連分野での経験があること。経験として考慮されるのは、大学院で該当する分野の研究、K12(小学校から高校レベル)のサイエンス、エンジニアリング、数学のいずれかの教師経験、ジェットエンジンのパイロット機長経験最低1000時間等のいずれかの実務経験です。(パイロット経験が必須だと勘違いされることが多いようですが、実務経験のひとつとして考慮されるものです。また、あれば望ましい条件に過ぎません。)
- 身長制限は、157.5 cmから190.5 cm の間
- 血圧:座った状態で、140/90
- 裸眼で遠距離視力が0.2以上。矯正視力が左右それぞれ1.0。2007年からレーシックやPRK手術は、術後1年を副作用無しで順調に経過していればOKとなりました。
- 宇宙飛行士の候補者に選ばれた後、米国テキサス州ヒューストンにあるジョンソン スペース センターで2年間のトレーニングがあります。スキューバ ダイビングの資格を取得し、水泳のテストに合格しなければなりません。水面下で船外活動のトレーニングに備えるためです。この水面下での船外活動訓練に用いる特殊プールは、宇宙での極微重力の環境を体感できるように作り上げられています。
- 軍隊での経験は不要ですが、米国の場合、宇宙飛行士の候補者の半数以上は軍隊から選ばれています。
次の宇宙飛行士の候補者の応募は、2015年12月14日から始まっており、2016年の2月中旬が締め切りです。民間人、軍隊所属を問わず、同じウェブサイト (http://www.nasa.gov/astronauts)から応募します。
2017年の半ば頃までには、選考結果が発表されます。
追記、趣味としても、スキューバダイビングの資格は持っていると便利そうですね。
[Source: NASA, and wikipedia]