今のアメリカは調理中の圧力鍋

今日は、朝からテレビ。
そう、今日は、アメリカ新大統領の就任式。

参列者数がオバマ大統領の時よりもかなり見劣りする不人気ぶりを映し出したように、白色の路面が目立つ就任式でしたが、無事に終わりました。

就任式で注目したのは、女性のファッション。
特に、今度の大統領夫人は元モデル、大統領のお気に入りの娘は自分のファッションブランドを持っていて、3人の子も持ち、その上、バービー人形がまるで人間に変身したような美人。
​
新旧の大統領は、それぞれ、自分の所属する党のカラーのネクタイ。
大統領夫人は、それとは逆に、反対の党のカラーの服に身を包んでいたのが印象的。
多分、事前に打ち合わせをしたのでしょうが、選挙戦で分裂してしまった国をひとつにまとめたい趣向だったのでしょう。

どのような内容の演説になるか楽しみにしていましたが、選挙時の発言をまとめたようなスピーチ。
もちろん、就任式ですから挑発するようなトーンは抑えられていました。

• アメリカをふたたび偉大な国にする。
• 米国内に仕事を増やす。
• 過去に見られなかったような歴史的ムーブメント
• アメリカ第一主義。
• みんなのために戦う。
• ・・・
• ・・・。

こういう感じで続きました。

就任式の間、テレビでは中継されていませんでしたが、新大統領に反対するデモも繰り広げられていたようで警察官が怪我をしたり、200人を超える人たちが逮捕されました。

シアトル在住の友人の職場の同僚も休暇をとって、反対デモに参加するためにワシントンＤCにまで出かけているはずです。
無事であることを祈ります。

決定してしまったことだから今更どうしようもないのでしょうが、選挙活動中に深まった溝は急には埋められないようです。

新大統領が具体的に良い案や結果を出せば、「なんだ、いい大統領じゃないか」と、人気も高くなるのでしょう。

しかし、それまでは、まるで、圧力鍋でスープを料理中のように、いろいろな具材が圧力とともに煮えくり返り、蓋を開けたらとんでもないことになる状況。

素材自体が、それぞれの持ち味を出し合って、美味しい味のスープに出来上がることに期待するだけ。

アメリカは人種のるつぼ（melting pot　＝　メルティング ポット)。
調理中は、少々怖い圧力鍋が、今のアメリカそのもの。


最後に、余談ですが、現実社会の大統領選が、Netflixの「House of Cards（ヒラリーさんをモデルにしていると言われている）」を上回る面白さだったためか、シーズン5が、なかなか公開されませんでした。
ようやく5月に始まるそうです。就任式のタイミングで発表されました。


しかし、トランプ家族をモデルにした番組があったら、さぞかし面白いことでしょう。
ビジネスマンとしてだ大成功をおさめているし、ファーストレディーもサクセスストーリーを歩んで来た女性と言えます。
いろいろな経験談や隠された苦労話しがあることでしょう。

実話が小説よりも面白い典型のような人生かと憶測したくなります。

そう言えば、英語ではトランプはカードと言いますね。
タイトルは、ズバリ、「House of Trump」では如何なものでしょうか。

就任式を観ながら、ふと、そういうことを考えてしまいました。

それでは、みなさんのもとにいいことがたくさん舞い込んで来ますように！
​
*********************************************
トランス ディスカバリーズは、社会人、学生を問わず、学ぶ意欲のある人たちや、
​学ぶチャンスに恵まれていない人たちが知識やスキルを身につけ、明るい未来を築いていくことを応援します。
****************　（合笑）***************