ロドニー キングさんが複数の白人警官に暴力を受け、その警官たちが無罪と評決されたことが原因でした。
人種のるつぼと言われるアメリカ。
人種問題や偏見は今も続いています。
偏見とまではいかなくても、例えば、アジア女性が白人(のように見える)子供の世話をしていたら、お手伝いさんと思う人がいます。
おそらく、そういう既成概念を抱いている人は、周囲に国際結婚をしているカップルがいないため、そのような判断になるのでしょう。
移民国家のアメリカは、確かに移民たちによって形成された国ですし、今もそういう人たちによって支えられています。
(今日のブログは、取り囲まれている私的環境が影響しますので、個人的見解です。
見解を立証するデータ等は含みませんので、予めご理解の上、お読みいただきたくお願いします。)
労働市場のピラミッドの中の底辺グループとトップのグループです。
職業の良し悪しではありませんが、報酬/年収の高低差は否めません。
そして、中間部分の大半を占めるのがアメリカ人。
ハイテク系の職業がピラミッドの頂点部分の職業とは言えませんが、知識面においては、特殊な専門知識を必要とします。
そのため、ここでは(今日は)ピラミッドのトップ部分に属するとして話しを進めます。
医師たちも当然このグループ。
実際にアメリカに住んでいると気づきますが、英語を母国語としない医師が大勢です。
特に目立つのが中国系とインド系。
(まあ、この2カ国は、人口自体が多いので、割合も増えるのでしょう。しかし、ピラミッドの底辺部分の仕事に従事している中国人やインド人には、なかなか出会いません。)
英語を母国語としない医師に対する、アメリカ人患者の医師に対する辛辣な言葉を耳にしたこともあります。
人種に対する偏見は、日常的に目にします。
「アメリカ人医者」と指定する患者さえいます。
(彼らがいうところの「アメリカ人」とは、白人で英語を母国語とする人のことのようです。)
そして、アメリカの新政権は、ハイテク分野での外国人雇用を制限する動きです。
米国の就労ビザ(H-1B)は、年間85000人に発給されています。
このタイプのビザを一番多く給付されているのがIT企業。
アウトソーシング系のインド企業(タタやインフォシス)をはじめ、IBM、Microsoft、Amazon、Intel、Alphabet、Apple等がトップを占めます。
特に、アウトソーシング系は、決して高給とは言えませんし、アメリカ人よりも安く雇用できるため、アメリカ人の職業を奪っていると解釈されています。
知識面においても、それほど高度とは言えないケースも度々あります。
しかし、アメリカ人だけでは人材を確保できません。
コスト削減だけではなく、プロジェクトベースで人材を確実に確保するためにアウトソーシングのビジネスモデルが出来上がったはずです。
「アメリカを再び偉大な国にする」のはいいのですが、アメリカのハイテク企業が他の国々に追い抜かれていくリスクもあります。
H-1Bビザの申請が、受付から数日間で満杯となり、窓口が閉めれたのは4年連続。
アウトソーシング企業から派遣されてくるインド人エンジニアに当たり外れがあることも目の当たりにしました。
就労ビザが濫用されていると解釈される一面も否めません。
いろいろ考えさせられます。
しかし、ひとつだけ変わらないことがあります。
それは、誰にも負けない高度な知識や技術、独創性、モノを作り出す能力があれば、アメリカは、これからも海外から人を受け入れ続けていくことでしょう。
(そう、日本の寿司職人が重宝されているように。今のところそうです。近い将来において、寿司職人が飽和状態になったり、和食に対する人気が減ったりして、環境が変わることもあるでしょうが。)
アメリカ人、外国人に関わらず、一番影響を受けるのは、限られたサイズのパイの奪い合いをしている人たち。
この中に入りたくないのは誰でも同じでしょう・・・。
誰にも負けない何かを持ちたいものですね。
それでは、みなさんのもとにいいことがたくさん舞い込んで来ますように!
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