その道のプロフェッショナルになるための最低限の知識やスキルを持ち合わせている証明。
ですので、プロフェッショナルとは言っても、経験豊富な人から、その業界に入るためのパスポート(資格)を得たばかりのルーキーまでいろいろです。
そのため、スキルやプロとしての姿勢には大きな個人差があります。
特に、アメリカのような多様性に富んでいて、かつ、自信満々の人が多い国では顕著にその差が現れます。
では、今日は、被害者的意識が拭えない先週の個人的な経験についてお話しします。
年齢は30代半ば。
メークアップアーティスト。
彼女のフェースブックやビッフォー アフター(メーク前後)の写真を見せられたことが何度かあります。
その道の人らしい雰囲気の写真でしたし、自撮り(セルフィー)写真もそれなりにファッション雑誌を意識したようなオシャレな感じでした。
一つだけ気になったのは、夫に彼女のフェースブックページを見せたときの反応が、「ちょっと怖いイメージだねぇ・・・」でした。
まあ、性格もいい人ですし、積極的に客探しをしていますので、何かの機会のときにでもお願いしようと考えていました。
特に普段とは違うメークが必要になるような特別な機会がなかなか来ないので、普通の週末にカジュアルな気持ちでメークをお願いしました。
それが、先週末のこと。
繰り返し、お願いしたのは、ナチュラルな感じの仕上がり。
結論から述べると、日本のサービスに慣れている客を満足させることができれば、世界中で成功するということ。
言い換えれば、そういう客は求めるレベルが高いので、なかなか満足させることはできません。
私の場合、化粧水を顔に吹きかけられた瞬間から、不満足レベルが急上昇。
普通は、衣服が汚れないように、カバーをかけるはずなのですが・・・。
衣服から水分を払い除くような仕草で、さりげなく気づかせようとしたのですが、反応まったく無し。
彼女自身がきっとそのようなサービスを受けたことがなく、そういう気配りもできるレベルに至っていないことが一目瞭然。
アイシャドウは瞼に隙間なく、まるでペイントのように塗り広げられています。
眉毛に筆が入ったときは、もう不満足レベルの頂点。
正直に「そんなへんてこな形の眉毛は好きじゃない」とはっきりとフィードバックを伝えました。
彼女の反応は、「出来上がりには必ず満足するはずだから、ちょっと待ってねぇ」。
ほぼ完了時点なのですけど・・・。
結果は、得体不明の不気味な仕上がり。
メークアップアーティストは、自己陶酔しているようですが、私の不満足さに不機嫌な様子。
今回の教訓。
- スキルレベルのわからないプロフェッショナルは、お試しとして負のインパクトの少ないプロジェクトで利用すること。もしも今回、特別なパーティーやイベントへの出席だったら・・と、想像するだけで寒々とします。
- サービスや商品には、客に応じてローカライズする必要があります。東洋人の目鼻立ちに白人や肌の色の黒い人たちを引き立たせるようにするメークは完全に不釣り合い。まずは、客のニーズを事前に細かく聞き出す必要があります。IT分野のプロジェクトと同じです。
そういえば、日本にいたときのことですが、IT業界で似た経験をしました。
優秀と言われているインド人技術者が日本にやってきました。
プログラミングに関してはまったく問題なし。
仕様どおりにきちんとしていたのですが、ユーザースクリーンがなんともインド的な奇抜な色彩。
クライアントさんだけではなく、日本支社のメンバーもびっくり!
いやぁ、まさかそんな奇抜な色を選ぶとは・・・。
美的感覚の違いは、文化差というよりも個人差のように思えます・・・。
他のインド人技術者で、そのような奇抜な色使いをする人を見たことはありません。
それでは、みなさんのもとにいいことがたくさん舞い込んで来ますように!
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トランス ディスカバリーズは、社会人、学生を問わず、学ぶ意欲のある人たちや、
学ぶチャンスに恵まれていない人たちが知識やスキルを身につけ、明るい未来を築いていくことを応援します。
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