よく観察すると、購入する前に熟慮していません。
その結果は?
そう、アメリカは返品パラダイスです。
何でも簡単に返品しますし、リテイル(小売)業界のシステムがそのように出来上がっています。
例えば、女性の洋服。
試着をしないで購入する究極の人たちが数多くいます。
10着、20着をまとめて購入して、自宅で試着し、気に入らないものを後日返品しています。
まったく吟味していません。
1ヶ月以内ならば返品自由となっていますが、現実は、1ヶ月過ぎても返品を受け入れている業界です。レシートが無くても値札が付いていたらOKのとこもあります。
つぎに、化粧品。
Ultaをはじめ、Walgreens、WholeFoodsなど、
化粧品は使い始めても気に入らなかったら返品できます。
日本では一旦、開栓したら返品できないはず。
日本のようにサンプルを渡されることもありませんが、「気に入らなかったら返していいのよ〜」の世界です。
日本は世界一、口うるさい消費者、と聞いたことがありますが、アメリカの消費者のほうが大変そうです。レビューサイトにも活発に意見を書き込む消費者たちです。
お客様は神様、世界は自分を中心に回っている、と思っている人たちの割合がちょっと多すぎ。
日本にも進出しているコストコ(Costco:英語ではコスコと発音)にも、テレビのような家電を何度も取っ替え引っ換えしている人たちが大勢いるアメリカ。
アメリカに販路を拡大する場合には、返品パラダイスの文化に沿った、寛大な返品体制を整えておく必要があります。
最近は、返品すること自体に違和感を持たなくなった図太い自分自身に感心(笑)しています。
そうそう、アマゾン米国は、売上も好調ですが、返品部署もてんてこ舞いの忙しさらしいです。