それを反映するように、アメリカのリテイル(小売り)業界は、廃業や倒産が相次いでいます。
この最近、全国規模のスポーツ用品店チェーンが2社、店じまいに追い込まれました。
消費者が、実店舗をサンプル展示場のように扱うようになり、店内で商品を吟味して、その場で、オンラインで価格をチェックするため、実店舗での購入は激減。
そして、オンラインストアーが活発になった裏側には、意外な事実も隠されています。
価格競争が激しくなっていますが、実は、万引きも並行して徐々に増え続けています。
値段を追求している客の注目を浴びるために、仕入れ価格ゼロを狙っている人たちが増えてきています。
万引き防止のためのテクノロジーを駆使してセキュリティー対策も講じられていますが、イタチごっこです。
テクノロジーをくぐり抜ける方法が、悪びれた様子もなく、ネット上で平気で公開されています。
オンラインでのショッピングが便利とは言っても、小売り店舗がなくなれば、これほど不便なことはありません。
商品を手にすることなく、買い物する時代になるのでしょうか。
これ以上、実店舗が姿を消すことがないようにして欲しいものです。
すっかり本屋さんも姿を消したアメリカ。
その症状が、さらに多くの小売業界へと広がってきているのは残念です。
小売り業界を苦境に追いやっているオンラインストアーは、商品を実際に手にして吟味できる実店舗を設けるべきですし、蔓延している万引きにもさらに対策を強化できるような強力を示して欲しい。
私たち消費者が無意識で購入した商品が万引き商品であった場合は、気づかぬところで盗みを働いている人たちを支援しているようなもの。
この現状が当面続くと考えた場合、専門分野として有望視されるのは、犯罪学や犯罪司法学。
グローバルに活躍できるチャンスが到来するはずです。
それでは、みなさんのもとにいいことがたくさん舞い込んで来ますように!
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