タイミングと居合わせた場所が悪かったときのことです。
わずか1秒未満の違いで明暗が分かれたりします。
無意識のうちでも、そのタイミングでその場所にいることを選んでいるのは自分自身です。
その反対で、ラッキーな展開に転じたときに使われるのが、「the right place at the right time」。
いいタイミングでいい場所にいたときに、ことがいい方向に転じていくきっかけになったときに使います。
実は、あとひとつ大切な要素があります。
自分の中身、つまり、スキルや意識です。
タイミングと場所の組み合わせが良くて仕事や理想的なパートナー候補者に出会っても
スキルがなかったり、相手方とバランスがとれないほどの不釣り合い度合いが大きすぎると、チャンスにはつながりません。
もう20年前の話しですが、ある日、六本木のあるレストランに同行しました。
地方出身の私は、そのレストランが有名であることなどまったく知ろうはずがありませんでした。
全席予約制でしたが、少し待たされました。
その時に隣に座って待っている丁重な紳士がいらっしゃいました。
何気ない世間話を少し交わしました。
後で同伴していた知人に言われて初めて気づきましたが、その男性は、その時代に有名なニュースキャスターの方でした。
確かにどこかでお見かけしたような気がし、親しみさを感じました。
別にニュースキャスターやテレビ局の仕事に興味を持っていたわけでもなく、そのような才能がまったくない私にとっては、絶好のタイミングと場所であったにも関わらず、何らチャンスには繋げることはありませんでした。
あとひとつ。
学生時代、アメリカの国内線の飛行機の中で隣の席に座っていた方は、ある大手企業にお勤めの管理職の方でした。
大学を卒業したら連絡してください、と言われ、名刺を渡してくださいました。
ところが、度重なる引越し(まったくの言い訳です)で、いざ、必要なときになって、私はその方の名刺を探し出せませんでした。
そして、その名刺が偶然出てきたのは、それから5年以上経過したとき、引越しの荷物の整理をしていたときでした。
今さら連絡するには、非常に間抜けなタイミング。
チャンスをモノにできなかった間抜けぶりはまだまだあります。
いつ訪れるかわからない幸運の女神。
場所とタイミングに加え、中身や姿勢も不可欠です。
そのときのために、スキルや人間性の向上は、意識して日々研鑽しなければなりませんね。
実感です。
それでは、みなさんのもとにいいことがたくさん舞い込んで来ますように!