周りにいたマッチョな(ちょっと胡散臭い)おじさんたちが、昨日の夕食の残りを持参していました。
みんな、それぞれ、自分で料理を作ったそうで、偶然にも、スパゲティーばかり。
そこへ、冷凍食品を持って行った私が登場。
しばらくして、とうとう一人のおっちゃんが、話しを切り出しました。
「男性陣が手料理持参で、女性が冷凍食品か。ちょっとイメージ違うね。俺たちは、食べ物に気を使っているんだけどねー」と。
どうせ、スパゲティーソースは瓶詰めソースを開けて混ぜただけでしょうけどね。
女性、そして、アジア人の二つが重なると、どうも典型的なイメージとしては、家事を立派にこなす従順な女のイメージが強いようです。
そこで、今日は、アメリカの男女の賃金格差について。
平均時給にして、女性は男性の給料の79%。
第二次世界大戦後、女性の就業率は、わずか32%。
大学へ進学する女性の数は非常に少なく、弁護士、医者、警察官、管理職を職業とする女性は稀な時代。
米国労働省の調査によると、2013年、女性の労働力全体に占める割合は、57%。
2014年、女性の弁護士の割合は弁護士全体の34%、医者は37%。
マーケティングアナリストに関しては、61%。
女性の社会進出に伴い、賃金格差も縮まってきました。
1970年代後半では、男性の給料の60%以下。
そして、今は、約79%。
この数値には、職業で分類せずに、すべての職業が入っていますので、同じ職業であっても単純に女性が男性の79%の給料とは言い切れません。
女性とは言っても、キャリアを積んでいっている人がいる一方、子育てと同時に家庭に入って行く人たちが大勢います。
そして、この後者のグループの人たちが、仕事に復帰する場合、パートタイムの仕事に従事するパターンです。その場合、一般的に低賃金の職業の選択になります。
アメリカも日本のように、女性が子育ての中心になる傾向が強いのが、実情です。
子供をデイケアーに預ける費用も大きな負担になります。
79%の数値の中には、あらゆる職業タイプが混在しています。
職業の種類を考慮した比較では、女性は男性の給料の92%。
数字だけで、世の中を完全に読みとることはできませんが、「女性ならば毎日、料理をきちんとしている」と思い込んでいるアメリカ人のおじさん年代が存在するのも現実。
賃金格差が92%までに改善されていますが、残りの8%は、こういう年齢層の残り遺産かも、と、感じてしまう今日のランチ時間の出来事でした。
まあ、みんな悪気は無い、いい人たちですけどね。
格差はあっても、私のように若くない女性にでもチャンスを与えてくれる国ですので、感謝の気持ちは忘れませんよ。
それでは、みなさんのもとにいいことがたくさん舞い込んで来ますように!
特に、被災地のみなさんには、安全と幸せのシャワーが降り注ぎますように。
[Reference: The Washington Post]