アメリカの大学を卒業したのが1993年。
それから仕事は日本国内(東京)の外資企業や海外勤務ばかり。
当然ながら社内の共通言語は英語です。
日本企業にはまったく相手をしてもらえませんでしたので、必然的にそうなりました。
なんせ、社会に出たのが30歳を軽〜く超えていましたからね。
住んでいる地域の環境によって差があると思いますが、
アメリカに住めば英語を話せて当然です。
日本語を話せることで得をしたことはありません。
強いて言うなれば、アニメ好きな若い人たちは日本に興味を持っていますので、
かなり好意的に接してくれることでしょうか。
さて、場所が変わって日本にいます。
地方都市です。
英語が話せて得することがあるのでしょうか。
1週間ほど前のことですが、「TOEIC受けたことがありますか」と聞かれました。
仕事の関係です。
もちろん一度もありません!
アメリカの大学入学時にはTOEICではなく、TOEFL(トーフル)が義務付けられていましたし、
今もそのはずです。
過去20年で、日本ではTOEICが「英語」学習の分野で
すごいウェイトを占めるようになったようですね。
多くの日本企業も英語力レベルの判断にTOEICを義務付けているようです。
まあ、当然でしょうね。
レベルを判断するにはテストが一番わかりやすいですからね。
海外と仕事をする部署に異動したり、海外勤務したり、
あるいは出世のためのパスポートといったところでしょうか。
そこで、興味が湧いてきたので調べてみました。
この20年に存在感が大きくなった日本のTOEIC。
地方都市にも英会話スクールがたくさんあります。
英語のネイティブの人たちも以前より増えてきたようです。
さて、TOEICのスコアーは環境の変化(グローバル化??)とともに
どこまで伸びたのでしょうか。
では、2018年のTOEICの国別のスコアーです!
スコアートップの国は、カナダ。
フランス語と英語がカナダの公用語です。
フランス語を母国語とする人たちのために、きっとTOEICが必要なのでしょうね。
残念ながら日本は下から数えたほうが早いですね。
英語スクールや教材は、どれを選んでいいか分からないほどたくさんあるのに、
この成績(520)、、、。
教え方か学び方に問題があるとしか思えません。
日本と言語が似ている韓国は673。
インドのスコアーは609。
ちょっと意外にも低いスコアーですね。
過去のインドのメルマガで述べたことがありますが、
インドの教育には大きく分けて2種類あります。
- 幼い頃から、英語を使って指導する学校に行く、
- 高校までは現地の言葉で学び、大学から英語を使っての授業。
後者は大学の講義がすべて英語で行われます。
ですので、環境的に英語にかなりインド人アクセントが強い人が多いです。
この中には、英語を母国語とする人たちや
外国人と英語で話したことが一度も無い人たちがたくさんいます。
前者の場合、プライベートスクールが多いです。
しかも、人気のある小学校はお受験が大変ですし、親の面接試験もあります。
そのような学校の場合、小学生といえども、入学時にすでに英語を不自由なく使えます。
親の面接は、家庭の英語レベルや家庭環境を判断するためのものです。
日本でも幼い頃からアメリカンスクールに行く選択肢があります。
学校によっては生徒全員が日本人ともいわれています。
確かに、そういうアメリカンスクールに行くと英語力はつきます。
ところが、いざ大学に進もうとすると、日本の大学に進むには大変、
アメリカの大学であっても、入学したらなかなかついていけない、
いいえ、その前にトップの大学に入学できないという悩みを聞きました。
(アメリカンスクールと言っても、日本の大学と同じで、学校ごとにレベルに差があります。)
英語力はついても、教育自体の中身が薄っぺらくなったという感じでしょうか。
ちょっと勿体無いですね。
教育現場にもいろいろ大変なことがあるのでしょう。
日本の英語教育、きっと改善されていくのでしょうが、、、。
そうそう、余談ですが、
先日、アメリカ大統領夫妻が令和に入って最初の貴賓として皇室に招かれました。
その時、日本だけではなく海外メディアも天皇皇后ご夫妻が
通訳を介せずに米大統領夫妻と会談なさったことが大きく取り上げられていました。
その中のコメントのひとつですが、
あの4人の中で言語をひとつしか話せないのは米大統領だけ(英語のみ)、と。
複数言語を知っているほうが、他文化を理解していると解釈されることでしょう。
そして、Monoリンガルであることを笑われる時代に突入するのでしょうか。
アメリカ人はそういう人が多いのですが、、、。
しかも、グローバル化と無縁のような。
もしや、Monoリンガルたちがアメリカファースト信者なのかも。
それでは、みなさんのもとにいいことがたくさん舞い込んで来ますように!
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