毎日の見慣れた光景でしたので、少し寂しい気がします。
同時に、法規制をはじめ、技術の進歩に追いつけていない世の中を実感する事故でした。
その状況は、Uberに限ったことではありません。
アメリカで、今、問題になっているフェイスブックの個人データの扱い。
2016年の大統領選挙でフェイクニュースに動かされたユーザー(投票者)たち。
今回のUberの事故とフェイスブックの問題には類似点があるように思えます。
- まずは、サービス提供しているUberやそれに関連したサービスを提供する企業や技術者たち。
- 二つ目がユーザーである利用者。ドライバーもこのグループに属すると考えています。
- そして、三番目のグループがデジタルデバイドや格差により、ハイテクサービスを利用していないグループ。
多くの人たちが二つ目のグループに入ります。
試運転のため、ドライバー席に座っているドライバーにも、技術力は求められない、ごく普通の人のレベルの段階になっていました。
ドライバーとしての注意力、事故を避ける俊敏な反射神経が優先されるのは、無人、有人に関わらず基本的に優先される能力。
見方によっては、この2つ目のグループの人たちがファーストフードを頻繁に利用している愛好家であり、タブレットやスマホを欠かせず、フェイスブックやSNSにはまり込んでいる数多くの人たち。
そして、三番目のグループ。
残念なことに今回事故にあって亡くなられた女性。
詳しい経緯は公表されていませんが、路上生活者だったようです。
事故後、この女性のご家族が、賠償などにあたっておられるそうです。
最初にニュースが報道されたとき、まず疑問に感じたのは、なぜ、夜道を自転車で、、、。
そして、つぎに脳裏をよぎったのは、この事故をきっかけに意図的に自動運転自動車を対象とした当たり屋的な人が誕生するかも知れないと言う恐れ。
訴訟大国のアメリカ。
訴訟のターゲットとなるのは、資金を豊富に抱えている大企業。
俗に言う、ディープポケットです。ポケットが深い、つまり、大きな財布を持っている、財力のある人たち。ハイテク企業は今、華やかに注目されている分野ですから、絶好の対象。
その上、法規制が追いついていない状況。
事故後、Uberが、すぐに自動運転自動車の路上試運転を中止したのは賢明な対処。
(「つぎの週末こそ、Uberの自動運転自動車に乗ろう!」と思いつつ、機会を逸してしまったのは残念なことですが、、、。)
当地は車社会。
昔よりも歩行者は増えましたが、それでも未だ日本とは比較できない歩行者の少なさ。
しかも、ここアリゾナは、道路が広いので、上限速度を超えて走行するのが無言の常識。
そんなところに、車を対象にして、「命」をかけた当たり屋が誕生するとは考えられません。
しかし、スピードを出さずに、交通ルールをしっかり守って走っている自動運転自動車だったら立派なターゲットになるリスクが潜在します。
そして、事故時の責任問題。
試運転段階ですが、運転席に座っていたドライバーの責任は?
将来、完全に無人ドライバー自動車が走るようになったら、事故時の責任は、自動車メーカーだけ?
諸々の疑問が生じます。
- 一つ目のグループは、Uber同様に、このサービスを提供している企業やユーザーのデータを活用しているマーケティンググループ。
- 二つ目のグループが、一般大衆であるFBのユーザー。
- そして、三つ目のグループは、このサービスを利用していないグループ。Uberユーザーのデジタルデバイドやハイテクから分断されているグループに加え、SNSを意図的に利用していないグループ。(私の日本在住の友人はなぜかFBを使っていない人が多い。だから、私も繋がる人が少ないから活発には利用していません。)
アメリカ人だったら誰でも使っていると言っても過言ではないSNSであるFB。
確かに便利です。
利用者の年齢層は高くなっています。
40代から80代。
遠くに離れ住んでいる孫や子供たちとつながっているおばあちゃんやおじいちゃんたちが大勢。
二つ目のグループである、FBへのアクセスが日課になっている人たち。
このグループの人たちは、ファーストフードを愛し、スマホやタブレットに浸っているファーストフード/スマホ俗と、一部で呼ばれています。
UberもFBも二つ目のグループが、そこそこにハイテクの恩恵を受けている人たち。
そして、その人たち(私も含め)が、技術やサービスを提供している一つ目のグループに潤沢な資金を流し込んでいます。
UberやFBはサービスやプラットフォームを提供する企業の一部です。
特に、FBは規模が大きくなり、非難のターゲットになりやすくなりました。
個人情報をプロダクトとして扱ってきたことが非難されても仕方ないことでしょう。
しかし、そのデータを利用してフェイクニュースに加担したり、マーケティング目的に消費者マインドをコントロールしているビジネスの方に、もっと問題があると思えます。
消費者がウカウカしていると、マーケティングに心を動かされ、栄養価は低く、カロリーだけが高く、口に美味しい味に振り回され、肥満を引き起こしました。
アメリカ人は、簡単にマーケティングの影響を受けるのでしょうか。
私はアメリカ人ではありませんが、アメリカに住んでいる以上、周囲の影響を受けやすいかも。
消費者として、今まで以上にしっかりと肝に銘じなければなりませんね。
アメリカの政治家たちは、フェイスブックばかりを叩かずに、法の整備やマーケティング企業の活動にもっと手を入れて欲しいものです。
あっ、政治家は、そういうマーケティング会社のサービスを政治活動に利用している立場でした。
それでは、みなさんのもとにいいことがたくさん舞い込んで来ますように!
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トランス ディスカバリーズは、社会人、学生を問わず、学ぶ意欲のある人たちや、
学ぶチャンスに恵まれていない人たちが知識やスキルを身につけ、明るい未来を築いていくことを応援します。
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