聞くところによると、最近では、こどものおもちゃもハイテク化しているようです。
そこで、今日は、バーチャルリアリティー(VR)について。
ゲームの世界の話しだと思って軽く見ていたら、どうも世の中はすごい方向に進んでいるようです。
ある試算によると、これからの4年で、VR市場は、1500億ドルの市場になると予測されています。
グローバルな大手ハイテク企業(Google、サムソン、マイクロソフト、ソニー、アップル、インテル等)は、VR向けのハードウェアやソフトの開発に力を入れ、VRのプラットフォームの構築に挑んでいます。
業界関係者間では、発熱している分野ですが、ここアメリカでも、なんと民間の3分の2の人たちは、漠然としたイメージしか抱いていないようで、VRの将来性に気づいていないそうです。
当時、Oculus社には、市場で販売する商品はありませんでしたが、商品デモの潜在的パワーで、FB社のZuckerberg氏の心を揺さぶることができた代物です。
現在、すでに、VRをビジネスに採り入れている企業があります。
- IAインテリアアーキテクト:VRにデザインモデルを作り、実際に建築を始める前に、建物のバーチャルなツアーを体験させています。
- フォード:新車のパーツのテストに使用し、年間800万ドルの経費削減に成功。
- アウディ:カーディーラーにVRセットを備え付け、客が自動車をカスタマイズできる。
- UCLAの外科医:Oculus RIftのヘッドセットをVRを使って、難しい手術の前に、予行訓練を実施。
- エアーバス:客向けの娯楽利用。
- BAEシステムズ:技術者や船員が、デザインの段階で、戦艦内を体験できます。
- サザビーズ インターナショナル不動産:高級住宅の販売にあたり、VRでオープンハウスを体験。
- ハルステッド(不動産)
- ダグラス エリマン(不動産)
- カーニバル(客船):テレコム大手のAT&Tの一部の店舗にて、サムソンのVR機器を使って、クルーズ船や目的地をバーチャルに体験。
- ノースフェース:店内で、ヨセミテ国立公園やモアブ王国をバーチャルに体験できます。なお、韓国の同社では、プロモーション用に犬ぞり体験もできるそうです。
- マリオットホテル:温度調整できるブース内で、ハワイとロンドンの同社のホテルを体験できるそうです。
- The Line:高級品専門リテイル店。ファッション、ホーム(Apartment)、ビューティー、ギフト商品などを扱っている高級店。同社のSoHoのニューヨーク店やApartmentをバーチャルに体験できます。
これは、一部の例です。
今のところは、まだ、ハイクラス対象の高級品が中心。
カスタムメイドやツーリズム業界では、いずれ、どこでも利用しているテクノロジーになる可能性があります。
テクノロジーは、普及すれば普及するほど、アクセスが簡単になっていくのが常ですから。
日本では、特に、プレイステーションの所有者3600万人を抱えるソニーの動きに期待したいものです。
それでは、みなさんのもとにいいことがたくさん舞い込んで来ますように!
[Reference: Fortune]