このセットは、輪ゴムのサイズがまちまちで、輪ゴムの直径は当然ながら、ゴムの厚みや幅も違うアソートメントセット。
言い換えれば、「不揃いな輪ゴムたち」セットです。
あれこれと何袋も買わなくても、用途によって多種多様に対応できるのですが、
多民族国家のアメリカですし、多様性に富んだ国ですから発想できた商品でしょう。
いろいろ集まっている方が、使い途が多いから、と。
反面、ちょうどいいサイズや太さのものを探し出すのも、それなりの努力が必要になります。
聞くところによると、日本でも、ダイバーシティー(多様性)が何かと着目され、「我が社はダイバーシティーを大切にします」という会社が増えてきたらしい。
しかし、このダイバーシティー、それなりの覚悟と心構えをして取り組まなければ、誤解も発生しかねませんし、充分に活かせません。
輪ゴムではありませんが、使えるチャンスのないものや、使えこなせいないものも混在してきます。
過去に、システム構築のプロジェクトで、様々な国からの技術者たちを含めたチームが編成されました。ところが、日本人の男性チームメンバーが、某国からの女性技術者に憤慨したことがあります。
それは、彼女が会話の途中で舌打ちしたから、態度が横柄、生意気だ、という理由でした。
この女性の出身国の文化については、私自身が知識がないので言及できません。
しかし、インドでも男女を問わず、会話の途中で舌打ちすることがよくあります。
日本でいう舌打ちとは、ニュアンスが異なります。
受け入れるほうも、受け入れられるほうもどちらも異文化を理解しなければなりません。
マナー的に言えば、受け入れられるほうが異文化を事前に学んでくるべきでしょうが、
もしも、彼らが間違ってしまっても寛容に受け入れたいものです。
身長160センチ弱の私は、巨大なアメリカ人女性に「背が低いねぇ」と、言われ、ちょっとムカッ。
でも、「あなた太っているねぇ」とは言い返しませんでしたよ。
いろいろな人たちが集まってこその世の中。
出番がなく、余りたまっていく輪ゴムたちを見ながら、これこそが、ダイバーシティーだと。
では、みなさんのもとにいいことがたくさん舞い込んで来ますように!