たとえば、スターバックス。
1980年代の後半、シアトルで地元のひとたちに知られていた小さなカフェでした。
街角には、そのほかにも小さなカフェがたくさんありましたし、バス停でバス待ちしている人たちでも簡単に買えるように道路沿いに持ち帰り客専用の窓のついたカフェもありました。
その頃、たまたま、シアトルに住んでいました。
日本ではコーヒー1杯が800円以上の時代。
しかも、日本のカフェはタバコの煙だらけでしたので、コーヒーの味を楽しむどころではありませんでした。
「日本にスターバックスがあればいいのにねぇ」と、友達と話しをしていたことが昨日のことのように思い出されます。
そして、アメリカでも、昔あったようなカフェがすっかりと姿を消し、各ブロックに緑と白のお馴染みロゴのコーヒーショップばかりになりました。
人気が高まれば就職の競争率も激しくなります。
買い手市場ですから、応募者たちもいろいろな理由で断られます。
髪の毛を紫色に染めている人が、髪の毛の色が紫すぎる・・・等々。
就職に限らず、ビジネスとして、スターバックスの看板を掲げるにも多額の費用を要します。
グローバルなメガブランドコーヒーショップを開くには、$50万が必要と言われています。
そこで、「時代は繰り返す」と言わんばかりに大手に対抗するカフェが誕生しました。
スウェーデン生まれのカフェ、Wheelys(ウィーリーズ)です。
2015年に設立されました。
名前にwheel(車輪)が付いているように、移動式のカフェです。
しかも、開業に必要な初期費用が桁違いに少なく抑え、大手カフェチェーンに対抗しています。
Weelysが誕生してから1年未満で世界65カ国に広がりました。
日本でも既に2店(群馬県と千葉県、経営者はそれぞれ別の方)が開業されています。
屋根にはソーラーパネルが設置されていて、環境への優しさが唄われています。
海外への輸送費は、国によって異なりますが、EU圏へは$600(米ドル)、米国へは$700(米ドル)です。付加価値税は含まれていません。
初期費用以外の運営費は、ウィーリーズに支払う費用が、$199(月額)。
開業許可(国によって異なる)とそれに関わる費用。
カフェのメンテナンス費が、$50。
在庫(各々のカフェ経営者の販売量によって異なる)。
各国で事業運営に必要な許可などは、各個人(カフェ運営者)の責任で行います。
コーヒーだけで飽きられないように、クレープやジュース、アイスクリームの販売もできる仕様になっています。
ただし、ビジネスですから、決して楽をしながら儲けているわけではありません。
コーヒーですから、朝は稼ぎ時です。
そのためには早朝からの準備が必要です。
しかし、自分自身がボスですから、他の人のために仕事をする場合よりも気合が入るようです。
Weelysカフェを開業してからの2週間で知り合った人たちは、過去5年間広告業界での仕事を通して知り合った人たちの数を超えたという経営者もいます。
いつの時代も変化があるからこそ、刺激のあるものです。
こういう人生の選択肢ができるのは、いいことですね。
それでは、みなさんのもとにいいことがたくさん舞い込んで来ますように!
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トランス ディスカバリーズは、社会人、学生を問わず、学ぶ意欲のある人たちや、
学ぶチャンスに恵まれていない人たちが知識やスキルを身につけ、明るい未来を築いていくことを応援します。
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[References: Weelys Cafe dot com, and indiegogo dot com]